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大谷最高裁判所長官の就任談話

平成30年1月9日

談      話

最高裁判所長官   大谷直人

 この度,最高裁判所長官に任命されました。
 日本国憲法の施行とともに新たな裁判所制度が始まってから70年余りになります。裁判所は,これまで,個別事件の適正妥当な解決を通じて,国民の権利の擁護と法秩序の維持を図るという使命を果たすため努力を重ねてきました。
 この間の道のりを振り返ると,社会経済構造の変動により,人々の利害は複雑に絡み合うようになり,価値観も多様化の歩みを早めています。科学技術,とりわけ情報通信技術の急速な発展やグローバル化の進展も加わって,裁判上の紛争には,対立が先鋭化したり,これまでにない新たな類型のものが登場するなど,社会的な関心が集まる事件も少なくありません。裁判所の果たすべき役割はますます重大になっており,質の高い審理・判断が求められているといえましょう。
 平成11年に始まった司法制度改革の作業は,裁判員制度を始めとする各種制度の創設,抜本的な改正として実を結びましたが,その後も,民法改正,新時代の刑事司法制度にかかわる関連法制など,国民生活や裁判手続に大きな影響を及ぼす制度改正が続いており,それらの円滑な運用を図らなければなりません。国際社会における司法の動向にも視野を広げる必要性が増大していますし,情報通信技術を用いた裁判手続の現代化も,今後検討を急ぐべき課題と考えています。
 このようなさまざまな課題を前にして,就任に当たり,改めてその職責の重大さを痛感しています。私としては,これまで築き上げられてきた司法の良き伝統を受け継ぎ,これを発展させて,身近な存在として国民からより信頼される裁判所の実現,ひいては法の支配を更に揺るぎなきものとするために全力を傾けたいと思っております。
 国民の皆様におかれましても,司法に対し,一層の御理解,御協力を寄せていただけますようお願い申し上げます。