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最高裁判所判例集

事件番号

 平成3(あ)1048

事件名

 窃盗

裁判年月日

 平成7年2月28日

法廷名

 最高裁判所第三小法廷

裁判種別

 決定

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 刑集 第49巻2号481頁

原審裁判所名

 広島高等裁判所

原審事件番号

原審裁判年月日

 平成3年9月13日

判示事項

 一 刑訴法三一四条一項にいう「心神喪失の状態」の意義
二 耳が聞こえず言葉も話せないことなどから被告人の訴訟能力に疑いがある場合と刑訴法三一四条一項本文による公判手続の停止

裁判要旨

 一 刑訴法三一四条一項にいう「心神喪失の状態」とは、被告人としての重要な利害を弁別し、それに従って相当な防御をすることのできる能力、すなわち訴訟能力を欠くという状態をいう。
二 耳が聞こえず言葉も話せないことなどから被告人の訴訟能力に疑いがある場合(判文参照)には、医師の意見を聴くなどして審理を尽くし、訴訟能力がないと認めるときは、原則として刑訴法三一四条一項本文により公判手続を停止すべきである。
(二につき補足意見がある)

参照法条

 刑訴法314条1項,刑訴法314条4項

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