昭和44(あ)1590

 器物損壊

 昭和45年12月22日

 最高裁判所第三小法廷

 判決

 棄却

 刑集　第24巻13号1862頁

 高松高等裁判所

 昭和44年6月30日

 一、刑法二六一条の毀棄罪の告訴権者
二、刑法二六一条の毀棄罪の告訴権者にあたるとされた事例

 一、刑法二六一条の毀棄罪の告訴権者は、毀棄された物の所有者には限られない。
二、ブロツク塀、その築造されている土地およびその土地上の家屋の共有者の一人の妻で、右家屋に、米国に出かせぎに行つている夫のるすを守つて子供らと居住し、右塀によつて居住の平穏等を維持していた者は、右塀の損壊により害を被つた者として、告訴権を有する。

 刊法261条，刊法264条，刑訴法230条

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