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最高裁判所判例集

事件番号

 昭和34(オ)726

事件名

 土地所有権確認等請求

裁判年月日

 昭和37年9月14日

法廷名

 最高裁判所第二小法廷

裁判種別

 判決

結果

 破棄差戻

判例集等巻・号・頁

 民集 第16巻9号1935頁

原審裁判所名

 札幌高等裁判所  函館支部

原審事件番号

原審裁判年月日

 昭和34年5月19日

判示事項

 民法第九四条第二項の類推適用を認めた事例。

裁判要旨

 丙を代理人として、甲の先代から不動産を買い受けた乙が、丙にその所有権を移転する意思がないにも拘らず、たまたま右の売買契約書に買主名義が丙となつていた関係上、丙をして甲に対する所有権移転登記手続請求の訴を提起させ、その勝訴の確定判決に基づいて甲より丙に所有権移転登記を受けさせた場合には、民法第九四条第二項の法意に照し、乙は丙が所有権を取得しなかつたことをもつて善意の第三者に対抗しえない。

参照法条

 民法94条

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