昭和40(オ)449

 工作物撤去等請求

 昭和43年11月26日

 最高裁判所第三小法廷

 判決

 棄却

 集民　第93号479頁

 仙台高等裁判所

 昭和34(ネ)500

 昭和39年12月7日

 土地所有権に基づく同土地上の工作物の撤去を求めることが権利濫用と認められた事例

 土地所有者が同土地上の配水管等の撤去を求めることによつて受ける利益は比較的僅少であるのに、右配水管等の設備が市民約七万人の利用のため巨額の資金、多数の日子を費して敷設掘鑿されたものであり、これを撤去して原状に回復して新たに替地を求めて同一設備を完成するためには多額の費用と日子を要する等判示事実関係のあるときには、右工作物の撤去を求めることは権利の濫用である。

 民法1条

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