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最高裁判所判例集

事件番号

 平成29(あ)1079

事件名

 詐欺未遂被告事件

裁判年月日

 平成29年12月11日

法廷名

 最高裁判所第三小法廷

裁判種別

 決定

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 刑集 第71巻10号535頁

原審裁判所名

 福岡高等裁判所

原審事件番号

 平成28(う)451

原審裁判年月日

 平成29年5月31日

判示事項

 共犯者による欺罔行為後だまされたふり作戦開始を認識せずに共謀の上被害者から発送された荷物の受領行為に関与した者が詐欺未遂罪の共同正犯の責任を負うとされた事例

裁判要旨

 共犯者による欺罔行為がされた後,だまされたふり作戦が開始されたことを認識せずに共犯者らと共謀の上,詐欺を完遂する上で欺罔行為と一体のものとして予定されていた被害者から発送された荷物の受領行為に関与したなどの本件事実関係(判文参照)の下では,だまされたふり作戦の開始いかんにかかわらず,被告人はその加功前の欺罔行為の点も含め詐欺未遂罪の共同正犯としての責任を負う。

参照法条

 刑法60条,刑法250条,刑法246条1項

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