福井地方・家庭裁判所の紹介

1. 福井地方・家庭裁判所庁舎について

 福井地方・家庭裁判所庁舎は,昭和24年に着工されたものですが,戦後の裁判所庁舎建築の先駆けとなる庁舎で,被災した福井市の復興とまさに期を同じくして建設されました。昭和28年11月の落成式における田中耕太郎最高裁長官の祝辞にも,「福井地方裁判所旧庁舎は,昭和20年7月戦災により焼失し,再建後日なお浅い前庁舎も昭和23年6月不測の大震災により烏有に帰して,相次ぐ惨禍を被りましたが・・・・今まのあたりに見る北陸地方に冠絶する規模と新機軸を織り込んだ偉容が竣工したのであります。」とあるように,福井市復興の大きなシンボルとなったものです。

また,平成16年には,福井市を集中豪雨が襲い,大きな被害を受けられた方も多いと思いますが,昭和28年には,台風13号が福井を襲い,そのときの風水害で避難して来られた方々を,竣工間もない本庁舎に受け入れたこともありました。
庁舎の特徴として,各階5メートルの階高を持つ地下1階,地上3階更にその上に三層の塔屋を載せた地上6階建ての庁舎で,特に三層の塔屋から,旧警視庁庁舎を思い浮かべる人も少なくありません。

 また,本庁舎は,戦後の裁判所建築の先駆け的な建物と位置づけられており,「この庁舎は,法廷棟,事務棟の区分を明確にし,被告人専用廊下を設ける等従前なかった機能上の新しい工夫が顕著に見られる」(財団法人司法協会発行「裁判所建築の歩み(明治・大正・昭和・平成編)」14頁)とされているとおり,当時最も斬新な裁判所庁舎で,今日でも機能し続けています。

2. 福井地方・家庭裁判所の職員数について

職員数(福井地家裁 R6.4現在)

福井地方・家庭裁判所の職員数
裁判所名裁判官一般職
本庁11人91人102人
支部等3人27人30人