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広島地方裁判所長の紹介

広島地方裁判所長

広島地方裁判所長

髙野伸(たかの しん)

昭和27年5月24日生(新潟県出身)

略歴

昭和54年4月
神戸地裁判事補
その後,東京,札幌などの裁判所に勤務
平成6年4月
東京高裁判事職務代行
7年4月から法務省訟務局,訟務部門において,参事官,課長,官房参事官として勤務
平成16年4月
東京高裁判事
平成17年10月
東京地裁判事(部総括)
平成19年4月
大阪法務局長
平成21年4月
東京高裁判事
平成23年2月
広島地裁所長(2月28日付け)

裁判員制度施行2周年の御挨拶

 平成21年から始まった裁判員制度は5月21日で施行後2年となります。この節目に当たり,県民の皆様に一言御挨拶を申し上げます。

 これまで,広島地裁には裁判員裁判事件として実人員で67人が起訴され,判決に至ったものも42人となりました。また,当裁判所で実際に裁判員裁判に参加していただいた裁判員及び補充裁判員の数は約350人になっています。

 裁判員,補充裁判員の経験者に対するアンケートでは,選ばれる前には「やりたくない」という気持ちだったという方が全体の半数を超えていますが,参加後には「よい経験」と感じた方は約95パーセントという結果が出ています。未経験のことであるだけに,裁判員,補充裁判員として裁判に参加するまでは不安や負担感が大きかったと思われますが,実際に裁判員裁判を経験してみて,「良い経験ができた。」,「司法が身近に感じられた。」,「十分に自分の意見を言えて良かった。」など,肯定的,積極的な評価,感想を多数いただいています。

 こうした感想からは,それぞれの方が裁判員として任務を遂行したことの充実感,満足感が感じられます。そして,それが実質を伴うものであることは,裁判に携わった裁判官(構成裁判官)が,裁判員の方々が事件に真摯に取り組み,的確に理解し,判断することに感銘を受けているとおりです。

 このように広島地裁においても裁判員裁判がまずは順調に運営されてきましたのは,裁判員や補充裁判員として参加していただいた方はもちろん,候補者として裁判所にお出でいただいた多くの方々の御理解,御協力によるものです。特に広島では,選任手続期日への出席率は2年目も9割を超え,全国平均よりも1割以上高い数値となっています。それらの方が裁判所においでいただいたについては,職場やご家族の皆さんの御理解があってのことであり,県民の皆様方の裁判員制度についての御理解,御支援に改めて感謝申し上げます。

 他方,施行後2年を経過し,制度の課題も見えてきております。近時,問題とされていますのが,公判前整理手続の長期化であり,審理において書面に依存する傾向が見られることです。広島地裁もその例外ではありません。こうした点を含め,法曹三者で継続的な協議がされており,成果に期待しております。

 これからの裁判員制度の運用が,裁判員法1条にあるように「司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資する」ものとなるよう,法曹三者において協議を重ね,また,法テラス等の関係機関とも連携しつつ,課題に取り組んでいきたいと思います。

 ※このごあいさつは,平成23年5月19日の広島法曹三者記者会見におけるものです。

就任のごあいさつ

 平成23年2月28日付で広島地方裁判所長を務めることとなりました。初めての広島での勤務です。よろしくお願いいたします。

 上の写真は,裁判員裁判が行われる法廷でのものです。平成21年5月から裁判員裁判制度が行われています。これまで多くの方々に裁判員裁判のために裁判所においでいただきました。裁判員に選任された方々には,当初はとまどいもあったことと思いますが,判決言渡し後のアンケートによると,ほとんどの方が良い経験であったと感想を述べておられます。まだ新しい制度ですので,運営の工夫改善に努めていきたいと思っています。皆様方のご理解ご協力をお願いいたします。

(趣味など)
 時間を見つけて少し汗をかく程度に歩いています。考えがまとまらないときなど,歩いていると知らないうちに解決が見出されることがあり,不思議な感じがします。いろいろな散歩コースをみつけるのも転勤の楽しみです。