神戸家庭裁判所長

神戸家庭裁判所長

古 谷 恭一郎(ふるや きょういちろう)

昭和37年5月31日生

神戸家裁所長

略歴

平成2年に判事補に任命され、東京地裁、那覇地家裁沖縄支部、最高裁判所家庭局などの裁判所で勤務しました。
最近の略歴は次のとおりです。

平成10年4月
家裁調査官研修所教官
平成13年4月
京都地方裁判所判事
平成16年4月
大阪地方裁判所判事
平成19年4月
司法研修所教官
平成22年4月
最高裁判所家庭局参事官
平成24年4月
大阪地方裁判所判事(部総括)
平成27年4月
東京高等裁判所判事
平成29年6月
東京地方裁判所(部総括)
令和3年1月
文部科学省研究開発局(出向)
令和5年8月
東京高等裁判所判事
令和5年10月
神戸家庭裁判所長

御挨拶

 令和5年10月17日付けで神戸家庭裁判所長に就任いたしました古谷恭一郎です。よろしくお願い致します。
 裁判所で勤務し30数年経ちましたが、兵庫県での勤務は、初めてとなります。兵庫県は、北は日本海、南は瀬戸内海と接する関西最大の面積を擁しており、たくさんの魅力を持ち合わせている県で、このように魅力のある土地で勤務できることを非常に有り難く思っています。
 家庭を取り巻く状況は、近年その動きが著しく、人々の生活様式や思考様式は一変し、その結果、一人ひとりが思い描く家族のスタイルや生活の在り方も日々変化しています。
 家庭裁判所では、家庭に関する事件や少年事件などを取り扱っていますが、各事件を取り巻く状況の変化により、家事事件は、価値観の多様化に起因する複雑で困難な事件が増えており、少年事件についてもインターネットやSNSの急速な普及に伴って、非行内容が複雑多様化しています。
 また、その過程で生じてしまう様々な歪みや痛みも、これまでと異なった発現形態をとることが増えているように感じます。
 ただ、このような変化の中においても、家庭の平和と少年の健全な育成という家庭裁判所の目的はいささかも変わっていません。
 そして、変化の中においても目的を達成していくためには、変化を敏感に察知し、丁寧に把握したうえで、新たな試行と工夫を積み重ねていくことが極めて重要であると考えています。
 家庭裁判所の持ち味である組織内の多様性(法律家である裁判官及び書記官、行動科学に通じた家裁調査官、高い社会的経験値を有する調停委員及び参与員)を活かしつつ、各事件の特質を踏まえた上で、デジタル化を進めることにより審理の質を向上させ、関係機関とも適時に連携しながら、目的達成のために尽力することにより、国民の皆様からの信頼に応えていきたいと思います。
 そのために精一杯の努力をしたいと考えております。重ねてよろしくお願い致します。