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京都地方裁判所裁判官の声

 京都地方裁判所では,裁判官が,朝日新聞京都版(不定期金曜朝刊)に連載中の「司法Voice」という記事に,「司法の現場で心に残ったエピソード」を寄稿しています。
 今回,朝日新聞データベースセンターから許可を得て,これらの記事を「京都地方裁判所裁判官の声」として,当庁HPで改めて紹介させていただくことになりました。

裁判員 チームで負う使命(御山裁判官,平成28年6月10日掲載)

 みなさんは、裁判員裁判にどんなイメージを持たれますか?
 「裁判のニュースに興味をもち、無縁だった裁判やその背景に関心を持つようになった」「裁判を通じ考えたことが仕事への取り組みや社会の在り方を見直すのに役立った」。これは裁判員経験者の感想です。
 とはいえ、仕事を休まなければならない、たくさんの証拠を見聞きして難しい判断をしなければならない、と負担に思う方もいらっしゃるかと思います。
 裁判の前に、裁判所は検察官や弁護人と争点を絞り、判断に必要な証拠を整理します。そのなかで、例えば被害者の写真をイラストで代用できないか、判断についてどの証拠のどの点に着目すればよいか、といった筋道を明らかにし、審理計画を立てます。
 準備が整えば、裁判が始まります。裁判員と裁判官は当事者から提出された証拠を見聞きし争いのある点について意見を交わします。裁判員は、主婦、営業、教育、福祉、医学など多様な社会生活を背景に意見を述べられますが、その立場ならではの視点が込められ、とても説得力があります。当初は意見が異なっても議論は次第に深まり結論にいたる過程は、裁判員と裁判官が宇宙船に乗って月を目指すのと似ています。「証拠を見て聞いて、自分の感覚で判断する」というミッションをチームとして果たしていく。最後に辿り着いた結論は、法律に従い、お互いに納得いくまで議論し、悩み尽くして導いたものです。その到達点は月から青い地球を眺めるのと同じような感覚ではないでしょうか。
 裁判員候補者に選ばれたら、ぜひ裁判所にお越しいただければと思います。