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裁判所トップページ > 各地の裁判所 > 京都地方裁判所・京都家庭裁判所 > 京都地方裁判所について > 広報活動 > 裁判官の声(秋本裁判官)


京都地方裁判所裁判官の声

 京都地方裁判所では,裁判官が,朝日新聞京都版(不定期金曜朝刊)に連載中の「司法Voice」という記事に,「司法の現場で心に残ったエピソード」を寄稿しています。
 今回,朝日新聞データベースセンターから許可を得て,これらの記事を「京都地方裁判所裁判官の声」として,当庁HPで改めて紹介させていただくことになりました。

熱く意見交わす合議で成長(秋本裁判官)

 裁判官の仕事というと,法廷で黒い服を着て一段高いところに座り,静かに判決を言い渡す,そういうイメージをお持ちではないでしょうか。私は裁判官に任官して2年目で,今は民事事件を担当していますが,かくいう私も,裁判官になるまでは,同じようなイメージを持っていました。しかし,裁判官の仕事は,法廷の中だけではなく,法廷の外にもたくさんあります。
 法廷の外では,裁判官は,事件をスムーズに進行させ,よりよい紛争解決を導くための準備をしています。準備の内容にはさまざまなものがありますが,私のような若手の裁判官も担当し,裁判官3名で事件を取り扱う合議事件においては,「合議(評議)」することが最も重要な準備の一つです。
 自分が主任裁判官として担当する合議事件の場合,事件の当事者から裁判所へ提出された書類を読み,事件をどのように進めていけばよいのか,そのためにはどういうことを当事者に聞く必要があるのか,どういう紛争解決があり得るのかなど,まずは一人であれこれ考えて悩みます。そして,自分の中の意見がまとまったら,次は合議に臨みます。合議は,経験豊かな裁判長と中堅の右陪席裁判官と意見を互いに出し合って行い,時には白熱して議論が長時間にわたることもあります。時間が長くなると,ヘトヘトになることもしばしばですが,経験も考え方も異なる3名の裁判官の持つ力を,余すことなく事件の審理や判決に反映するためには,合議が必要不可欠です。合議を通じて,私自身も知識や経験の未熟な部分を補い,かつ成長しているように感じられ,今後もよりよい紛争解決のために,精進していきたいと考えています。静かな法廷のイメージとは異なり,法廷の裏側では熱く意見を交わしている,そんな裁判官の一面もあるのです。