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京都地方裁判所裁判官の声

 京都地方裁判所では,裁判官が,朝日新聞京都版(不定期金曜朝刊)に連載中の「司法Voice」という記事に,「司法の現場で心に残ったエピソード」を寄稿しています。
 今回,朝日新聞データベース事業部から許可を得て,これらの記事を「京都地方裁判所裁判官の声」として,当庁HPで改めて紹介させていただくことになりました。

任官3年目 やりがい強く(貝塚裁判官)

 私は、京都地裁で民事裁判を担当する任官2年目の裁判官です。私のような若手裁判官は、原則、3人で審理する合議事件の一員として裁判を担当していますが、中には1人で裁判に関する手続きを行うこともあります。例えば、民事事件で、話し合いによる解決の手続きである和解手続きがあります。双方の主張を聞きながら、当事者にとって最適な解決方法は何かを悩み、葛藤しつつ、紛争の解決を図れた時は、やりがいを強く感じました。
 また、刑事事件では、任官して1年目に1人で勾留理由の開示手続きを行ったことが印象に残っています。勾留理由開示の手続きとは、勾留(被疑者や被告人の身体を拘束する処分)により身体拘束を受けている被疑者や被告人が裁判所に対し、勾留の理由について公開の法廷で開示するよう求める手続きです。普段、合議体の若手裁判官は、法壇に三つある裁判官席のうち傍聴席から見て右側に座るのですが、この時は、初めて1人で真ん中の席に座りました。法廷が広く感じ、傍聴人の目が全て自分に向いていることに、いつもとは違う緊張を感じましたが、1人の裁判官として悩み、葛藤しながら行ったものであり、自覚とやりがいを感じる貴重な経験でした。
 合議事件では、裁判長、右陪席裁判官(中堅の裁判官)、左陪席裁判官(若手裁判官)が合議をして、最終的な判決の内容について決めます。裁判官の意見の価値は平等で、若手裁判官の意見であっても1人の裁判官として尊重され、判決内容に反映されることもあります。考え抜いた結果、出した結論が採用された時は、やりがいを感じます。今後も、常に一つ一つの事件について真摯に取り組む姿勢を忘れることなく、職務に励みます。