補充裁判員って何をするんだろう?

イラスト:補充裁判員って何をするんだろう?

補充裁判員とは?

 補充裁判員とは,裁判員に欠員が生じた場合に,その裁判員に代わって裁判員を務めていただく方です。

1つの事件で何人選ばれるの?

 事件ごとに選任の要否や人数は決定されるので一概には言えませんが,選任する場合,1つの事件で最大6人まで選任されます。

どのような仕事なの?

 補充裁判員は,裁判員と同様に,最初から審理に立ち会い,訴訟に関する書類や証拠を見ることや,評議を傍聴することなどができ,裁判官から意見を聴かれることもあります。

 ただし,裁判員とは異なり,審理で証人や被告人などに直接質問することや,評議で意見を述べることはできませんし(裁判官から意見を求められた場合は可能です。),評決に加わることもできません。

審理も終了し,評議も裁判員だけで終了する見通しがついたような場合でも補充裁判員は必要なの?

 質問のようなケースでは,補充裁判員に退任していただく場合もあります。
 このほかにも,十分な数の補充裁判員が選任されていた場合で,審理も終盤に差し掛かり補充裁判員が裁判員に代わる可能性が低い場合には,そのまま補充裁判員として残っていただく必要性に乏しいので,補充裁判員に退任していただく場合があります。これは,補充裁判員の方のご負担をできるだけ早い段階で解消するために行うものです(裁判員法45条)。

法廷などではどこに座るの?

 写真は,岡山地裁の裁判員裁判用法廷100号法廷及び評議室です。
 矢印の席が補充裁判員の席になります。

法廷

写真:法廷

評議室

写真:評議室