簡易裁判所の刑事事件について

トップ > 裁判手続案内 > 裁判所が扱う事件 > 刑事事件 > 簡易裁判所の刑事事件について

簡易裁判所は,罰金以下の刑に当たる罪及び窃盗や横領など比較的軽微な罪の刑事事件について,第一審の裁判権を持っています。

 簡易裁判所は,通常,禁錮以上の刑を科することはできません。しかし,特別に法律で規定された罪に限り,3年を超えない範囲で懲役を科すことができます。簡易裁判所が,この制限を超える刑を科すのを相当と認めるときには,事件を地方裁判所に移送しなければなりません。

 簡易裁判所が扱うものとして,第一審の裁判手続で述べた正式裁判の手続以外に略式手続があります。これは,検察官が被疑者を起訴して裁判所に処罰を請求するときに,公開の法廷で公判を開いて法律や規則に定められた厳格な手続に従って審理し,正式の判決をするよう求めるのではなく,より簡便な手続で判決に代わる裁判を請求した場合に行われるものです。この手続によることに被疑者の異議がないことが必要であり,手続は,法廷を開かない書面審理で行われ,検察官が提出した証拠を裁判官が検討して,相当と認めた場合に,略式命令を出すことになります。

 略式命令で科すことのできる刑罰は,100万円以下の罰金又は科料に限られます。もっとも,略式命令に不服がある当事者(検察官及び被告人)は,一定期間内に正式裁判の申立てをすることができ,その場合には,略式命令は効力を失います。

  1. 裁判手続案内
    1. 裁判所が扱う事件
      1. 民事事件
      2. 刑事事件
      3. 家事事件
      4. 少年事件
    2. 裁判の登場人物
      1. 民事事件の登場人物
      2. 刑事事件の登場人物
      3. 家事事件の登場人物
      4. 少年事件の登場人物
      5. 裁判官
      6. 裁判所書記官
      7. 家庭裁判所調査官
      8. 裁判所速記官
      9. 司法委員
      10. 参与員
      11. 調停委員
      12. 労働審判員
      13. 執行官
      14. 検察官
      15. 弁護士
      16. 司法修習生
      17. 通訳人
    3. 裁判手続についてのQ&A
      1. 裁判手続 民事事件Q&A
      2. 裁判手続 簡易裁判所の民事事件Q&A
      3. 裁判手続 刑事事件Q&A
      4. 裁判手続 家事事件Q&A
      5. 裁判手続 少年事件Q&A
    4. 裁判の話題
      1. 簡易裁判所で民事トラブル解決ー4つの手続ー
      2. ご存じですか? 簡単に手続できます 裁判所の民事調停
      3. そのお悩み,裁判所の調停で解決しませんか?(調停制度発足100周年)
      4. 調停の歴史(調停制度発足100周年)
      5. 調停の現在(調停制度発足100周年)
      6. テレビ会議がもっと便利に!
      7. 専門委員制度について
      8. 少年審判における被害者のための制度
    5. 裁判手続を利用する方へ
      1. 裁判所の管轄区域
      2. 各種パンフレット
      3. 訴訟手続その他の裁判所の手続における個人番号(マイナンバー)の取扱いに関する留意点について
      4. 手数料
    6. 申立て等で使う書式
      1. 民事訴訟・少額訴訟で使う書式
      2. 民事調停で使う書式
      3. 支払督促で使う書式
      4. その他の書式(簡裁民事事件関係)
      5. 家事審判の申立書
      6. 家事調停の申立書
      7. 人事訴訟で使う書式
    7. オンライン手続き
      1. 保管金の電子納付について
      2. 民事裁判書類電子提出システム(mints)について
    8. 後見ポータルサイト
      1. 成年後見制度について
      2. 未成年後見制度について
      3. 後見制度支援信託について
      4. 後見監督について
      5. 資料・ビデオ
      6. よくある質問
      7. 手続案内及び各種書式
      8. 関連サイトへのリンク