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家庭裁判所における教育的な働きかけとしての清掃活動

家庭裁判所における教育的な働きかけとしての清掃活動

 家庭裁判所では,非行少年に対して,保護観察や少年院送致などの保護処分に付したり,刑罰相当として検察官に送致したりする決定をしていますが,そのような処分まで必要としない少年に対しても,非行を繰り返すことのないように,処分の決定までの過程で,自らの行為を反省させるための教育的な働きかけを様々な方法で行っています。
 家庭裁判所では,まず,家庭裁判所調査官が専門知識をいかして調査を行い,少年の問題を明らかにします。その上で,裁判官や家庭裁判所調査官がその少年に最も適した働きかけを行い,その結果をみて,保護処分に付する必要があるかどうかを判断しています。

家庭裁判所における教育的な働きかけ

教育的な働きかけとしての清掃活動

 その働きかけの一つに,駅周辺や公園などで行われている清掃活動への参加があります。
 最近,人の気持ちを理解できない少年が増えている中,言葉で諭(さと)すだけでは反省が深まらない少年も少なくありません。このような少年に対しては,清掃活動への参加を促しています。街をきれいにする体験を通じ,社会のルールを守ることの大切さを分からせるとともに,社会の一員であることを自覚させて,少年の再非行の防止に役立てています。

清掃活動の様子1

親子による共同作業

 非行を繰り返さないためには,少年だけでなく保護者も一緒に考え,親子関係について見つめ直していく必要があります。そこで,教育的な働きかけとしての清掃活動には,保護者も一緒に参加するようすすめています。親子がともに汗をかき,ともに語らう体験を通じ,親子の関係が改善されることを期待しています。

清掃活動の様子2

ボランティアの協力

 教育的な働きかけとしての清掃活動の多くは,NPO団体等地域のボランティアの方々の協力を受けて行われています。少年たちは,ボランティアの方々と協力し合いながら活動することで,社会との絆の大切さを実感することができます。

清掃活動の様子3

参加した少年・保護者の感想文から

 次に紹介する感想文のように,清掃活動を通じて,少年が反省を深め,社会の一員であることを自覚していきます。また,保護者についても,親子のコミュニケーションを取り戻して,少年を指導する意欲を高める効果がみられます。

  • [少年]最初はめんどうだと思っていましたが,やりはじめるとそのような気はなくなり,きれいになるのがだんだん気持ちよくなっていきました。そして,ふだんポイ捨てをしてしまっている自分を反省しました。これからは社会に迷惑をかけず,役に立つような人間になりたいです。
  • [父]まちをきれいにする活動を通じて,親子のコミュニケーションを深めることができました。我が子の犯したことを一緒に反省し,けじめをつける行動を具体的に示すことができたのはとても良かったと思います。
  • [母]子どもが大きくなるとなかなか一緒に過ごす時間もとれないのですが,一緒に電車に乗って活動場所に向かい,同じ作業をすることができて大変有意義でした。いろいろな方が我が子に声を掛けてくださり,我が子には,自分も社会の一員であることや応援してくださる人もいるということを忘れずに生きて欲しいと伝えました。
清掃活動の様子4