トップ > 各地の裁判所 > 最高裁判所 > 各種委員会 > 医事関係訴訟委員会について > 第17回医事関係訴訟委員会・第15回鑑定人候補者選定分科会議事要旨
1. 日時
平成18年2月7日(火)午後3時
2. 場所
最高裁判所中会議室(2階)
3. 出席者(敬称略)
委員
森亘,橋元四郎平,川名尚,菊池信男,木下勝之,杉本恒明,武藤徹一郎,山口武典(鴨下重彦,平山正剛は欠席)
特別委員
名川弘一(前川和彦,御手洗哲也は欠席)
オブザーバー
貝阿彌誠,中本敏嗣,石原直樹,中山幾次郎
事務局
高橋利文,小林宏司,花村良一
4. 議事
(1)開会の宣言
(2)委員長代理の指名について
前回の委員会後,大西委員長代理が任期満了により退任され,委員長代理が不在となったため,委員長の指名に基づき,橋元委員が委員長代理に就任した。
(3)答申について
事務局から,日本医学会分科会,同分科会以外の学会で本委員会がこれまでに鑑定人候補者の推薦を受けた学会及び日本医師会等の関係機関に答申を送付したこと,答申が「民事法情報」及び「判例タイムズ」の各誌に掲載されたこと等の報告があった。
(4)推薦依頼をした事案の経過報告
事務局から,本委員会から各学会に対して鑑定人推薦依頼をした事案について,別添「医事関係訴訟委員会において推薦依頼をした事案の経過一覧表」(PDF:77KB)に基づき,経過報告があった。
(5)推薦依頼先学会選定結果報告
事務局から,先に第16回医事関係訴訟委員会で取り決められた方法に従い,平成17年10月までに推薦依頼先学会を選定した7件について,別添「推薦依頼のあった事案等について(平成17年10月)」(PDF:12KB)のとおり,依頼先学会が選定された旨の報告があった。
(6)推薦依頼について
今回推薦依頼のあった事例2件について,別添「推薦依頼のあった事案等について(平成18年1月)」(PDF:8KB)のとおり,依頼先学会が選定された。
(7)アンケートについて
事務局から,平成16年7月から平成17年12月までに提出された,鑑定人(PDF:184KB),裁判所(PDF:153KB)及び訴訟代理人(PDF:188KB)に対するアンケート結果の報告があった。
アンケート結果については,分かりやすさに配慮した上で各学会に送付することなどを,事務局において検討することとされた。
アンケートの改訂については,改訂案どおり了承された。
(主な発言)
- 通常使わない言葉や裁判経過について,平易な言葉で説明した解説書のようなものを用意すべきではないか。
- 鑑定人に対する要望等を,何らかの形で鑑定人側にフィードバックさせることを検討すべきである。
- 各学会に対してアンケート結果を送付するとよい。
(8)医療訴訟ガイダンス等の開催結果等の報告
事務局から,各地方裁判所において開催されている,医療訴訟ガイダンスや医療訴訟協議会等,医療の専門家と法曹関係者の意見交換の取組につき,平成17年1月から6月までの間の開催結果について報告があった。
(9)各裁判所での鑑定人確保等の取組について
事務局から,高等裁判所単位での取組や地方裁判所間の連携といった広域連携の取組状況や,各裁判所における医療機関等との連携の実例について報告があった。
その後,オブザーバーから,大阪高等裁判所におけるネットワークの取組(医事鑑定大阪高裁ネットワーク)について,発足の経緯,これまでの推薦実績と大阪高等裁判所管内の裁判所における利用状況,具体的な推薦依頼の手続等について説明された。
(主な発言)
- 各地におけるネットワーク化の取組は良いことであり,今後も活動状況について適宜この場で報告してもらい,意見交換を行うなどして,見守っていく必要がある。
- 各地での鑑定人確保の取組が広がれば,鑑定人選任の問題は,今後次第に解決してゆくものと思われる。
オブザーバーから,さいたま地方裁判所における医療集中部における取組及び鑑定人確保に関する取組について報告された。医療集中部における事件処理の状況や,鑑定人確保を含めた裁判所,弁護士会,医師会の三者の取組としてのさいたま医療訴訟連絡協議会についての発足の経緯,模擬裁判の開催といったこれまでの活動状況,埼玉県内の16病院129人の鑑定人候補者名簿を作成して鑑定人候補者の推薦を行っていること等について説明があった。