裁判例結果詳細
高等裁判所 判例集
- 事件番号
昭和60(う)125
- 事件名
道路交通法違反、死体遺棄被告事件
- 裁判年月日
昭和61年3月24日
- 裁判所名・部
札幌高等裁判所 第三部
- 結果
- 高裁判例集登載巻・号・頁
第39巻1号8頁
- 原審裁判所名
- 原審事件番号
- 判示事項
死亡の事実を認定して死体遺棄罪が成立するとされた事例
- 裁判要旨
法医学的観点からは死亡時期の推定に幅があり、これのみでは遺棄時に被害者が既に死亡していたか否か確定し難い本件事情(判文参照)の下では、右法医学的判断に加えて、遺棄当時の具体的状況を総合し、社会通念と、被害者生存の場合に成立すべき罪と死体遺棄罪との軽重を対比し被告人に死体遺棄罪の刑事責任を問い得るかという法的観点をふまえて考察し、被害者死亡の事実を認定するのが相当である。
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