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最高裁判所判例集

事件番号

 平成21(受)1154

事件名

 退職慰労金等請求事件

裁判年月日

 平成22年3月16日

法廷名

 最高裁判所第三小法廷

裁判種別

 判決

結果

 破棄差戻

判例集等巻・号・頁

 集民 第233号217頁

原審裁判所名

 東京高等裁判所

原審事件番号

 平成20(ネ)3260

原審裁判年月日

 平成21年3月19日

判示事項

 株主総会の決議を経て内規に従い支給されることとなった会社法361条1項にいう取締役の報酬等に当たる退職慰労年金につき,集団的,画一的な処理が制度上要請されているという理由のみから,内規の廃止により未支給の退職慰労年金債権を失わせることの可否

裁判要旨

 株主総会の決議を経て,役員に対する退職慰労金の算定基準等を定める会社の内規に従い支給されることとなった会社法361条1項にいう取締役の報酬等に当たる退職慰労年金について,退任取締役相互間の公平を図るため集団的,画一的な処理が制度上要請されているという理由のみから,上記内規の廃止の効力を既に退任した取締役に及ぼし,その同意なく未支給の退職慰労年金債権を失わせることはできない。

参照法条

 会社法361条1項

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