昭和31(あ)2220

 殺人、業務上横領

 昭和33年11月21日

 最高裁判所第二小法廷

 判決

 棄却

 刑集　第12巻15号3519頁

 大阪高等裁判所

 昭和31年5月9日

 一　被害者の意思の瑕疵と刑法第二〇二条の嘱託、承諾。
二　擬装心中は殺人罪にあたるか。

 一　被害者の意思が自由な真意に基かない場合は刑法第二〇二条にいう被殺者の嘱託または承諾としては認められない。
二　自己に追死の意思がないに拘らず被害者を殺害せんがため、これを欺罔し追死を誤信させて自殺させた所為は、通常の殺人罪に該当する。

 刑法202条，刑法199条

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