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最高裁判所判例集

事件番号

 昭和55(オ)554

事件名

 所有権保存登記抹消等

裁判年月日

 昭和56年7月17日

法廷名

 最高裁判所第二小法廷

裁判種別

 判決

結果

 その他

判例集等巻・号・頁

 民集 第35巻5号977頁

原審裁判所名

 大阪高等裁判所

原審事件番号

 昭和53(ネ)1843

原審裁判年月日

 昭和55年2月29日

判示事項

 共用設備が設置されている車庫が建物の区分所有等に関する法律にいう専有部分にあたらないとはいえないとされた事例

裁判要旨

 構造上他の建物部分と区分され、それ自体として独立の建物としての用途に供することができる外形を有する車庫内に、天井には排水管が取り付けられ、床下にはし尿浄化槽と受水槽があり、床面には地下に通ずるマンホール及び排水ポンプの故障に備えるための手動ポンプが設置されていて、右浄化槽等の点検、清掃、故障修理のため専門業者がその車庫に立ち入つて作業をすることが予定されている場合でも、右共用設備の利用管理によつて右車庫の排他的使用に格別の制限ないし障害を生じない限り、右車庫は、建物の区分所有等に関する法律にいう専有部分にあたらないとはいえない。

参照法条

 建物の区分所有等に関する法律1条,建物の区分所有等に関する法律2条3項

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