昭和35(オ)856

 建物所有権移転登記等請求

 昭和39年1月30日

 最高裁判所第一小法廷

 判決

 破棄差戻

 民集　第18巻1号196頁

 東京高等裁判所

 昭和35年5月16日

 建物を目的とする代物弁済予約の効力が及ぶ範囲を判断するにつき審理不尽理由不備の違法があるとされた事例。

 建物を目的とする代物弁済予約の効力が、右予約後右建物に加えられた築造部分に及ぶかどうかを判断するにつき、建物の物理的構造のみに依拠し、取引または利用の対象として観察した建物の状況を勘案しなかつたのは、審理不尽理由不備の違法がある。

 民法482条，民法370条，民訴法395条6号

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