平成21(行ウ)24

 固定資産税決定取消請求事件

 平成22年9月29日

 岡山地方裁判所

 行政

 土地の地目の認定について誤りがあると主張して固定資産評価審査委員会に対する審査の申出を経ずにした固定資産税賦課決定の取消しを求める訴えが却下された事例

 市町村長による土地の地目の認定について誤りがあると主張して固定資産評価審査委員会に対する審査の申出を経ずにした固定資産税賦課決定の取消しを求める訴えにつき，土地の地目の認定は，土地の種類を類型的に分類して一律の方法で土地の価格決定を行うための不可欠の判断要素であり，土地の評価と土地の地目に関する問題とは密接に関連しており，特段の事情がない限り，土地の地目の認定について不服がある場合は，地方税法４３２条１項にいう「固定資産課税台帳に登録された価格について不服がある場合」に当たるとした上で，前記特段の事情もないから，土地の地目の認定について不服がある場合は，固定資産評価審査委員会に審査の申出をし，その決定に不服があるときは，その取消しの訴えを提起する必要があったとして，このような手続を経ていない前記訴えを却下した事例

• 全文