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最高裁判所判例集

事件番号

 平成23(許)34

事件名

 債権差押命令申立て却下決定に対する執行抗告棄却決定に対する許可抗告事件

裁判年月日

 平成23年9月20日

法廷名

 最高裁判所第三小法廷

裁判種別

 決定

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 民集 第65巻6号2710頁

原審裁判所名

 東京高等裁判所

原審事件番号

 平成23(ラ)943

原審裁判年月日

 平成23年6月6日

判示事項

 1 債権差押命令の申立てにおける差押債権の特定の有無の判断基準
2 大規模な金融機関の全ての店舗又は貯金事務センターを対象として順位付けをする方式による預貯金債権の差押命令の申立ての適否

裁判要旨

 1 債権差押命令の申立てにおける差押債権の特定は,債権差押命令の送達を受けた第三債務者において,直ちにとはいえないまでも,差押えの効力が上記送達の時点で生ずることにそぐわない事態とならない程度に速やかに,かつ,確実に,差し押さえられた債権を識別することができるものであることを要する。
2 大規模な金融機関の全ての店舗又は貯金事務センターを対象として順位付けをする方式による預貯金債権の差押命令の申立ては,差押債権の特定を欠き不適法である。
(1,2につき補足意見がある。)

参照法条

 (1,2につき)民事執行法143条,民事執行規則133条2項

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