高松高等裁判所長官

高松高等裁判所長官

岩井 伸晃(いわい のぶあき)
(生年月日 昭和35年2月25日)

長官近影

略歴

 昭和61年に裁判官に任官し、東京地裁、和歌山地家裁、最高裁行政局、法務省民事局、東京高裁、広島高裁、内閣法制局などで勤務しました。近年の略歴は、次のとおりです。
 平成22年1月 東京地方裁判所判事(部総括)
      同年4月 最高裁判所上席調査官
 平成27年5月 東京地方裁判所判事(部総括)
 平成29年7月 宇都宮地方裁判所長
 平成30年7月 宇都宮地方・家庭裁判所長
 令和元年7月 東京高等裁判所判事(部総括)
 令和 5年 1月 高松高等裁判所長官

御挨拶

 このたび、高松高等裁判所長官を拝命いたしました。
 四国での勤務は初めてですが、広島高裁に在勤中に高松高裁主催の協議会に参加した際、道すがら垣間見た瀬戸内海の島々の景色の神秘的で優美な美しさと、高松の方々の温かい人情とおもてなしの心に深い感銘を受け、今回、素晴らしい文化・歴史・自然の宝庫である四国・高松で勤務する機会を与えられ、改めて当地の方々の温かい御心に触れることができ、大変光栄で有り難く存じております。

 社会経済情勢の急激な変化や価値観の多様化の進展の中で、司法に期待される役割を裁判所がしっかり果たしていくためには、社会のニーズや実情を的確に把握し、これらに即応した実効的な対応が可能となるように、裁判事務や審理運営の在り方について不断の分析・検討と改善の努力を続けていくことが必要となります。そうした観点から、各種の裁判手続について順次導入され又は検討されているデジタル化の施策についても、利用者の利便性の向上と裁判所の紛争解決機能等の強化を十分に実現できるよう、関係各方面と緊密に協力し、管内の裁判官・職員と共に知恵を出し合いながら円滑な定着と推進に努めてまいりたいと考えております。

 各種の裁判手続の対象となる様々な問題の複雑さや難度が一層増していく昨今の状況の下で、それらの手続を利用される国民の皆様の目線に立って、司法に期待される役割と機能を十全に果たしていけるよう、四国管内の諸情勢を的確に把握した上で、民事・刑事及び家事・少年等の諸手続の各分野について、管内の各庁及び各方面の環境整備と施策の充実に微力を尽くし誠心誠意取り組む所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。