和歌山地方裁判所・和歌山家庭裁判所長

和歌山地方裁判所・和歌山家庭裁判所長
 嶋末 和秀(しますえ かずひで)

略歴

 平成2年4月に司法修習を終え、弁護士(第一東京弁護士会)となり、知的財産権や国際商取引に関する案件を多く手掛けた後、平成17年10月に裁判官となりました。裁判官に任官後の略歴は次のとおりで、主に民事事件を担当してきました。
平成17年10月  知財高裁判事
平成21年 4月  名古屋高裁判事
平成24年 4月  横浜地裁判事
平成26年 4月  東京地裁判事(部総括)
平成30年 4月  東京高裁判事
令和 2年 4月  横浜地裁判事(部総括)
令和 3年10月  横浜地家裁川崎支部長
令和 5年 4月  和歌山地家裁所長

ご挨拶

 令和5年4月28日付けで和歌山地方・家庭裁判所長を命ぜられました。
 子どもの頃、大阪府内に住んでいたことがあり、和歌山県に足を運んだことはありますが、この地に住み、仕事をするのは初めてです。和歌山県の印象を短い言葉で申し上げるならば、豊かな自然、種々の農産物・海産物やこれらを用いた製品、伝統と技に支えられた工芸品、映画やドラマのロケにも利用される美しい景観や特徴ある建物、そして、この地に暮らす人々の温かさといったところでしょうか。地理的にも、歴史的にも、学ぶことが多いと感じるこの地で勤務する機会を与えられたことを感謝しております。
 さて、裁判員制度は、平成21年5月に全国の裁判所で始まりましたが、当庁におきましても、14年以上にわたって、県民の皆様のご理解とご協力のもと、おおむね順調に運用されてまいりました。当庁といたしましては、今後も、引き続き県民の皆様の関心や参加意欲を高めるため、努力してまいりたいと思います。
 また、全国の裁判所では、社会経済情勢の変化を踏まえ、司法へのアクセスの利便性を高めるとともに、裁判手続全体を合理化・効率化し、裁判の迅速化にも資するものとすべく各種手続につきデジタル化の取組を進めているところであり、当庁におきましても、地裁の民事訴訟事件におけるウェブ会議の活用に引き続き、民事裁判書類電子提出システム(mints)につき本庁での運用開始を迎える段階に至っており、今後は、家裁の家事調停事件などにおけるウェブ会議の活用について準備を進めてまいります。
 所長といたしましても、新しい技術や考え方を取り入れながら、より身近で利用しやすい裁判所を目指し、職員一同と共に精一杯取り組んでいく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。