裁判例結果詳細
高等裁判所 判例集
- 事件番号
平成13(行ケ)542
- 事件名
懲戒処分取消請求事件
- 裁判年月日
平成14年3月27日
- 裁判所名・部
東京高等裁判所 第4特別部
- 結果
棄却
- 高裁判例集登載巻・号・頁
第55巻1号16頁
- 原審裁判所名
- 原審事件番号
- 判示事項
会社の顧問弁護士が株主総会の取締役選任決議において商法及び定款に違反する選任方法を積極的に支持し現実に実施させたことが弁護士としての品位を失うべき非行に当たるとされた事例
- 裁判要旨
株主総会において,少数派株主である議長(代表取締役)が,多数派株主によって取締役を独占されることを防ぐ意図で,取締役の選任方法として明らかに商法及び定款に違反する方法を提案し,多数派株主が商法に違反するとの理由でその選任方法によることに反対したにもかかわらず,会社の顧問弁護士がその選任方法について説明するなどして積極的にこれを支持し,これによる選任決議を実施させたときなど判示事実関係のもとにおいては,当該顧問弁護士の行為は,弁護士としての品位を失うべき非行に当たる。
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