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平成30年11月から平成31年2月にかけて,名古屋市内の小学校(7校)において「なごや出張裁判所~裁判員制度10周年に向けて~」を開催しました。
「なごや出張裁判所~裁判員制度10周年に向けて~」とは
この企画は,裁判官が名古屋市内の小学校に出張し,未来の裁判員制度を担う子どもたちに,模擬裁判員裁判や裁判官への質問コーナー等を通して,裁判員制度について学習を深めてもらうために実施しているものです。
本年度は,旗屋小学校(平成30年11月21日),稲生小学校(平成30年11月28日),北一社小学校(平成30年12月5日),極楽小学校(平成30年12月12日),香流小学校(平成31年1月23日),なごや小学校(平成31年1月30日)及び大和小学校(平成31年2月6日)にお伺いして,6年生の子どもたちに模擬裁判員裁判等を体験してもらいました。いずれの小学校の子どもたちも,それぞれの個性を発揮して,とても熱心に取り組んでくれました。
子どもたちのやる気と先生方の熱意に助けられ,素晴らしい企画になりました。
「なごや出張裁判所~裁判員制度10周年に向けて~」の様子を御紹介します。
当日の様子
【裁判官の説明を聞く子どもたちの様子】
裁判官が,子どもたちに分かりやすいように,身近な出来事を題材にして,裁判所の役割や裁判手続についての説明をしました。子どもたちは,メモを取りながら,裁判官の説明を熱心に聞いていました。
【模擬裁判員裁判の様子】
子どもたちは,裁判員裁判の台本に基づいて,それぞれの役を演じました。緊張した面持ちながらも,真剣に取り組み,本物の裁判のような厳格な雰囲気が会場全体を包み込みました。
【評議の様子】
子どもたちは,裁判官のアドバイスも参考にしながら,判決の内容について,みんなで考え,意見を出し合いました。そして,最後に子どもたち全員の意見に基づいて,判決の内容が決定され,判決宣告がなされました。
【裁判官への質問コーナーの様子】
裁判官に対して,多くの子どもたちが積極的に質問をしてくれました。
刑事裁判に関するものから普段の裁判官の様子に関するものまで,様々な質問が寄せられ,子どもたちが裁判所及び裁判官を身近に感じる様子が伺えました。
(終わりに)
今回の企画に参加した子どもたちからは,「裁判所を身近に感じた」,「裁判官へのイメージが厳しく怖いというものから,明るく優しいものに変わった」,「裁判についてもっと調べてみたい」,「小学生でも傍聴できると聞いたので,本当の裁判を傍聴してみたい」,「将来,裁判員として裁判に参加したい」といった感想が多く寄せられました。裁判所を身近に感じていただき,さらに裁判に興味を持っていただけたようで,この企画の意義を改めて感じました。
来年度も一層,この企画を充実したものにしていきたいと思います。