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11. 第2回目の調停
【白山委員】
前回の第1回の調停から約1か月経ちましたが,今のお気持ちはどうですか。
【相手方】
花菜の言うとおり,会社の同僚女性とは二人で過ごす時もありました。
こっちに落ち度がありますし,今回のことはきっと許してくれないでしょうから,離婚することで話を進めていこうと思います。
でも,やはり幸来のことは心配で,何か月も会えていないので私のことを忘れるんじゃないかと心配で。。。
【白山委員】
花菜さんに子どもに会いたいと連絡を取ったことはありますか。
【相手方】
花菜が幸来を連れて出ていったんですよ。
こっちから会わせてくださいという方がおかしいですよ。
うちの両親も,「かわいい孫を連れて出て行って。」と言って,怒っています。
私だって,親権者なんだから,幸来を育てる権利はありますよね。すぐにでも連れて帰りたいくらいです。
【白山委員】
お気持ちは分かりますけど,無理に引き戻すのは余計に問題が発生してしまいますね。
無理をして,トラブルを起こしてしますと,幸来くんにも悪影響を与えかねません。
大切にしなければならないのは,両親の離婚問題により負担を掛けているお子さんの気持ちです。
【相手方】
私も幸来の気持ちを思って我慢しているんです。
【川岸委員】
佳治さん,面会交流というのをご存知ですか。
あなたのお子さんに対する思いを花菜さんにお伝えして,あなたがお子さんと会うような場面を設定することを面会交流と言うのですが,一度考えてみてもよいと思いますよ。
【相手方】
是非,お願いしたいです。
一人息子ですから,とても可愛くて,今の生活とかどんな様子かとても心配なので直接会って話がしたいです。
【川岸委員】
では,花菜さんに幸来くんと会わせてもよいか確認してみましょう。
一度,待合室でお待ちください。
※ 調停委員は別室で,裁判官と家庭裁判所調査官に今後の調停の進行の在り方について協議をしました。
協議の結果,離婚を前提として調停を継続することとし,面会交流については,家庭裁判所調査官立ち会いの下,面会交流を試行し,今後の親子の在り方について検討することとなりました。
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