裁判員制度施行元年を迎えて -裁判員の役割について-

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明けましておめでとうございます!
 いよいよ今年の5月21日から,裁判員制度が始まります。つまり,平成21年は,裁判員制度施行元年ということになります。
 裁判員候補者名簿に記載された方には,すでに「通知書」が届いていることと思います。
 ただ,「裁判員って何するんだろう…」と思っている方もおられるのではないでしょうか。
 そこで,今回は,「裁判員の役割」についてお伝えします。

裁判員の役割

裁判員の役割は,大きく分けて

  1. 法廷での審理に立ち会うこと
  2. 評議,評決を行うこと
  3. 判決の宣告に立ち会うこと

の3つです。
では,この3つの役割について,もう少し詳しく見ていきましょう。

1.法廷での審理に立ち会うこと

裁判員に選ばれたら,裁判官と一緒に,刑事裁判の法廷に立ち会います。
裁判員が立ち会う審理の流れは,次のとおりです。

起訴状朗読

裁判長が、被告人の氏名等を確認した後,検察官が起訴状を朗読します。

罪状認否

起訴状に書かれている事実について,被告人・弁護人の言い分を聞きます。

検察官・弁護人の冒頭陳述

検察官が,証拠によって証明しようとする具体的な事実関係について主張し,弁護人も被告の立場から,具体的な事実関係について主張します。

証拠の取調べ

事件に関係する証拠物や証拠書類,証人を取り調べます。被告人からも話を聴きます。

検察官の論告・求刑

検察官が,事件について意見を述べます。

弁論・最終陳述

最後に,弁護人や被告人が事件について意見を述べます。

具体的には,どんな事件の裁判に立ち会うの?
裁判員裁判の対象となる事件は,殺人,強盗致死傷,現住建造物等放火などの一定の重大な事件です。
法律を知らなくても判断することはできるの?
特に法律の知識は必要ありません。
裁判員の仕事をしていただく上で,法律の知識が必要になった場合には,裁判官が丁寧に説明いたしますので,ご安心ください。

2.評議,評決を行うこと

 法廷で取り調べた証拠をもとに,被告人が有罪か無罪か,有罪だとしたらどんな刑にするべきかを,裁判官と一緒に議論(評議),決定(評決)します。
 議論を尽くしても,全員の意見が一致しない場合,評決は,多数決により行われます。有罪か無罪か,有罪の場合にどのような刑にするかについての裁判員の意見は,裁判官と同じ重みを持ちます。ただし,裁判員だけによる意見では,被告人に不利な判断(被告人が有罪か無罪かを決める場面では,有罪の判断)をすることはできず,裁判官と裁判員の双方の意見を含んでいることが必要です。

評議では何を話せばいいんだろう?
裁判員として法廷での審理に立ち会った結果,事件で問題となっている点について,一応の考えや疑問をお持ちになっていることでしょう。評議では,すべての問題点について,一度にまとまった意見を述べる必要はありませんので,議論の流れの中で,みなさんが気付いたことから自由にお話しください。
評議では必ず意見を言わなくてはいけないの?
法律上,裁判員は,評議する際に意見を述べなければならないとされています。評議において一つの結論を出すためには,そのメンバーである裁判員と裁判官が,それぞれの意見を述べることが不可欠だからです。
 他の裁判員の方から,別の意見が出されることもあるでしょう。その意見を聞いて「なるほど」と思ったら,意見を変えることも自由です。

3.判決の宣告に立ち会うこと

判決の内容が決まると,法廷で判決が宣告されます。
裁判員は,判決の宣告に立ち会い,裁判員としての仕事を終えます。

最後に~スタートにむけて~

 みなさんが刑事裁判に参加することにより,裁判の内容や手続に,みなさんの感覚が反映されるとともに,司法に対するみなさんの理解がより深まり,信頼が高まることが期待されています。 
  よりよい司法の実現に向けて,裁判員制度への一層のご理解とご協力をお願いいたします。

裁判員裁判についての情報は,裁判員制度ウェブサイト(https://www.saibanin.courts.go.jp/)にも掲載されています。
是非ご覧ください!

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