「調停制度100周年記念シンポジウム」開催報告

 大正11年(1922年)に始まった調停制度が令和4年に100周年を迎えることから、高松地方裁判所・家庭裁判所では、令和4年10月23日(日)香川大学にて、「調停制度100周年記念シンポジウム」を開催しました。
 シンポジウムでは、国民の皆様に調停制度に対する理解を深めていただくために、調停制度やその手続等についての説明、また、調停の紛争解決機能強化に向けた意見交換のために、パネルディスカッションを行いました。
 ここでは、多くの方にご参加いただきました、シンポジウムの様子をご紹介させていただきます。

開会挨拶

 初めに、高松地方裁判所の黒野所長からあいさつをし、「御参加いただいた皆様に調停制度やその手続などについて御紹介させていただくとともに、調停制度について国民の皆様から求められているものを伺い、今後の制度運営に活かしていきたい」と本企画の趣旨について説明をしました。

基調講演 「調停制度100周年を迎えて」

 基調講演では、高松高等裁判所の秋吉長官から、調停制度、調停制度の歴史、現状、裁判所の取り組み、これからの調停について講演がありました。

 基調講演の詳細はこちらへ(PDF:291KB)

手続解説

 高松簡易裁判所の菅裁判官より、事例を基に、民事調停の申立方法、民事調停の進め方、民事裁判と民事調停の違いやメリット等について説明が行われました。
 

続いて、高松家庭裁判所の徳井裁判官より、家事調停の手続について説明が行われました。
 

調停クイズ

 手続説明が終わると、調停こぞうからの民事調停・家事調停の基礎知識についてのクイズに挑戦していただきました。

パネルディスカッション 「調停制度の今とこれから」

 「調停による紛争解決の特性について」、「調停制度を利用しやすく、紛争解決機能を強化するための運用について(IT化等)」及び「調停制度と法教育について」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
 民事調停委員、家事調停委員、弁護士、大学教員、大学生、裁判官をパネリストに迎え、様々な立場の方から見た意見が述べられていました。

  パネルディスカッションの詳細はこちらへ(PDF:284KB)

参加者の皆さんの声

 参加者の皆さんからは
 ・調停とは、裁判と同じくらいハードルの高いものと想像していたが、そうでないと分かって良かった。
 ・調停手続の流れが理解できた。また、調停の良さ・メリットが聞けて良かった。
 ・パネルディスカッションでは、それぞれの立場での具体的な話を聞くことができてとても興味深かった。
 といったご意見をいただだきました。

 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。