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最高裁判所判例集

事件番号

 昭和60(オ)1576

事件名

 商標権侵害排除等参加

裁判年月日

 平成2年7月20日

法廷名

 最高裁判所第二小法廷

裁判種別

 判決

結果

 破棄自判

判例集等巻・号・頁

 民集 第44巻5号876頁

原審裁判所名

 大阪高等裁判所

原審事件番号

 昭和59(ネ)1803

原審裁判年月日

 昭和60年9月26日

判示事項

 商標権侵害の主張が権利の濫用に当たるとされた事例

裁判要旨

 漫画の主人公の観念、称呼を生じさせる登録商標の商標登録出願当時、既にその主人公の名称が漫画から想起される人物像と不可分一体のものとして世人に親しまれていた場合において、右主人公の名称の文字のみから成る標章が右漫画の著作権者の許諾に基づいて商品に付されているなど判示の事情の下においては、右登録商標の商標権者が右標章につき登録商標の商標権の侵害を主張することは、権利の濫用として許されない。

参照法条

 商標法25条,商標法37条,民法1条3項

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