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最高裁判所判例集

事件番号

 昭和32(オ)532

事件名

 家屋明渡等請求

裁判年月日

 昭和34年9月3日

法廷名

 最高裁判所第一小法廷

裁判種別

 判決

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 民集 第13巻11号1357頁

原審裁判所名

 福岡高等裁判所

原審事件番号

原審裁判年月日

 昭和32年2月26日

判示事項

 売渡担保に供した不動産の返還義務不履行による損害賠償債権をもつてその不動産を留置し得るか。

裁判要旨

 不動産を売渡担保に供した者は、担保権者が約に反して担保不動産を他に譲渡したことにより担保権者に対して取得した担保物返還義務不履行による損害賠償債権をもつて、右譲受人からの転々譲渡により右不動産の所有権を取得した者の明渡請求に対し、留置権を主張することは許されない。

参照法条

 民法295条

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