裁判例結果詳細
最高裁判所判例集
- 事件番号
昭和45(オ)548
- 事件名
損害賠償請求
- 裁判年月日
昭和45年10月13日
- 法廷名
最高裁判所第三小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
棄却
- 判例集等巻・号・頁
集民 第101号71頁
- 原審裁判所名
福岡高等裁判所
- 原審事件番号
昭和43(ネ)2
- 原審裁判年月日
昭和45年1月23日
- 判示事項
賃貸人の賃借人に対する賃貸物を使用収益させる義務につき民法四九二条を適用し賃貸人が債務不履行の責を負わないとされた事例
- 裁判要旨
賃貸建物に隣接する賃貸人所有建物が賃貸建物に倒れかかり危険なため、賃貸人において大工に依頼し補強工事をするにあたり、賃貸建物内にある賃借人所有の品物を一時搬出しなければ作業ができないため、賃借人にこれを告げて搬出方の協力を求めたが、賃借人においてこれに応じないため右補強工事をなしえなかつたとの判示事情があるときは、賃貸人はその負担する義務の履行につき準備をととのえて債権者である賃借人の協力を求めたもので、その債務の履行を提供したものとして、以後債務不履行の責を免れる。
- 参照法条
民法492条,民法493条
- 全文