裁判例結果詳細
最高裁判所判例集
- 事件番号
平成21(行ヒ)65
- 事件名
相続税更正処分取消請求事件
- 裁判年月日
平成22年10月15日
- 法廷名
最高裁判所第二小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
棄却
- 判例集等巻・号・頁
民集 第64巻7号1764頁
- 原審裁判所名
福岡高等裁判所
- 原審事件番号
平成20(行コ)9
- 原審裁判年月日
平成20年11月27日
- 判示事項
被相続人が生前に提起して相続人が承継していた所得税更正処分等の取消訴訟において同処分等の取消判決が確定した場合,被相続人が同処分等に基づき納付していた所得税等に係る過納金の還付請求権は相続税の課税財産となるか
- 裁判要旨
被相続人が所得税更正処分及び過少申告加算税賦課決定処分に基づき所得税,過少申告加算税及び延滞税を納付するとともに上記各処分の取消訴訟を提起していたところ,その係属中に被相続人が死亡したため相続人が同訴訟を承継し,上記各処分の取消判決が確定するに至ったときは,上記所得税等に係る過納金の還付請求権は,被相続人の相続財産を構成し,相続税の課税財産となる。
- 参照法条
国税通則法56条1項,相続税法(平成15年法律第8号による改正前のもの)2条1項,民法896条
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