福岡高等裁判所長官

福岡高等裁判所長官

中里 智美(なかざと ともみ)
(生年月日 昭和34年9月10日)

写真:福岡高等裁判所長官 中里 智美

略歴

 昭和60年に裁判官になり、大阪地裁、水戸地家裁、秋田地家裁大曲支部、東京地裁、岐阜地裁、東京高裁などで勤務しました。
 その後、大阪地裁判事(部総括)、司法研修所教官、東京地裁判事(部総括)、水戸地裁所長、東京高裁判事(部総括)、東京家裁所長を経て、令和4年7月に福岡高裁長官に就任しました。

ご挨拶

 この度、福岡高等裁判所長官に就任いたしました中里智美と申します。

 これまで福岡高裁管内の裁判所で勤務した経験はありませんが、管内すべての県を一度は訪れたことがあります。福岡高裁で勤務する機会を得て、大変うれしく思っております。

 社会状況が加速度的に変化し、価値観の多様化も進む中で、裁判所が解決を求められる事案の内容は困難さが増しています。また、福岡高裁管内は広く、離島や山間部の支部・簡易裁判所を含め、数多くの裁判所がありますが、各地域の実情は様々であり、この点も踏まえて司法サービスを提供していく必要があります。実際に各裁判所を訪れるなどして、管内の実情を把握し、各裁判所が質の高い司法サービスを提供できるような環境整備に努めていきたいと思います。

 現在、裁判手続のデジタル化が裁判所全体の大きな課題となっていますが、国民が利用しやすい裁判手続の実現に向け、管内の各裁判所とも連携しながら取り組んでいきたいと考えています。併せて、各裁判所における審理運営改善の取組をバックアップしてまいります。また、これからの裁判所を支えていく世代の育成にも力を尽くしたいと思います。

 感染状況が落ち着きつつあるように見えた新型コロナウイルス感染症は、感染が急拡大する様相を呈していますが、引き続き基本的な感染防止対策を徹底し、安心して司法サービスを受けられるように努めてまいります。利用者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。また、近時の気候変動等により、福岡高裁管内でも自然災害が多く発生していますが、裁判所を利用する皆様と職員の安全確保にも目配りをしてまいります。

 微力ながら、職員一同とともに、組織運営上の課題に誠心誠意取り組む所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

 (令和4年7月掲載)