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令和5年度法の日週間行事を開催しました(令和5年11月12日)
11月12日(日)、県内の高校新聞部の生徒62名をお迎えして法の日週間行事を開催しました。
参加者には、裁判員制度について学んでもらった後、裁判官、裁判所書記官、裁判員経験者に、裁判所や裁判員制度について取材してもらい、学生新聞を作成してもらいました。
完成した学生新聞は、福岡県高校文化芸術連盟に加入している高校へ配布されます。
裁判員制度の説明
101号法廷にて刑事部の裁判官が、生徒へ裁判員制度の説明をしました。裁判員に選任されるまでのスケジュールや、令和5年から18歳以上の有権者が裁判員に選ばれること、裁判員候補者から裁判員になるまでの流れ等について、法廷内の大型モニターを使用しながら解説が進められました。
模擬裁判員裁判
模擬裁判では、裁判官、裁判員、検察官、弁護人の役をそれぞれ生徒に演じてもらいました。現住建造物等放火未遂の事件について、本番さながらの臨場感で模擬裁判は進行しました。
評議
その後の評議の時間では、アドバイザー役の裁判官も交えて、今回の事件について、それぞれの意見を述べてもらいました。
提出された証拠で被告人を犯人だと断定できるか、被告人のアリバイは成立しているか等、グループごとに活発な議論が交わされました。
取材
グループに分かれて、裁判官、裁判所書記官、裁判員経験者に取材をしてもらいました。
裁判官に対しては、「裁判官を志望したきっかけ」や「ドラマと実際の裁判の異なる点」等について質問があり、裁判員経験者に対しては、「裁判員に選ばれた時の気持ち」や「裁判に参加するうえで気を付けたこと」等について質問がありました。
新聞づくり
取材した内容をもとに学生新聞を作成してもらいました。
どのグループも紙面のレイアウトに工夫が凝らされており、読み応えのある新聞が全部で12紙できあがりました。
(一例をご紹介します)
編集後記
今回のイベントは、初めて裁判員経験者をお呼びしたり、初めて新聞部の生徒をお迎えしたりと、私たち裁判所の職員にとっても非常に新鮮な経験となりました。また、生徒の皆さんが新聞部の腕章をつけて熱心に取材をする姿は、まるで本物の新聞記者のようで凛々しかったです。
できあがった学生新聞は、県内の高校に配布されるとのことで、それらを通じて、若い世代に裁判員制度に興味を持っていただけることを期待しています。