裁判例結果詳細
最高裁判所判例集
- 事件番号
昭和45(オ)1055
- 事件名
建物明渡請求
- 裁判年月日
昭和47年11月16日
- 法廷名
最高裁判所第一小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
破棄自判
- 判例集等巻・号・頁
民集 第26巻9号1619頁
- 原審裁判所名
仙台高等裁判所
- 原審事件番号
昭和45(ネ)9
- 原審裁判年月日
昭和45年8月18日
- 判示事項
一、甲所有の物を買受けた乙が売買代金を支払わないままこれを丙に譲渡した場合における丙の甲に対する物の引渡請求と甲の留置権の抗弁
二、物の引渡請求に対する留置権の抗弁を認容する場合においてその被担保債権の支払義務者が第三者であるときの判決主文
- 裁判要旨
一、甲所有の物を買受けた乙が、売買代金を支払わないままこれを丙に譲渡した場合には、甲は、丙からの物の引渡請求に対して、未払代金債権を被担保債権とする留置権の抗弁権を主張することができる。
二、物の引渡請求に対する留置権の抗弁を認容する場合において、その物に関して生じた債務の支払義務を負う者が、原告ではなく第三者であるときは、被告に対し、その第三者から右債務の支払を受けるのと引換えに物の引渡をすることを命ずるべきである。
- 参照法条
民法295条,民訴法186条
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