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最高裁判所判例集

事件番号

 昭和33(オ)544

事件名

 強制執行異議

裁判年月日

 昭和35年11月24日

法廷名

 最高裁判所第一小法廷

裁判種別

 判決

結果

 棄却

判例集等巻・号・頁

 民集 第14巻13号2853頁

原審裁判所名

 大阪高等裁判所

原審事件番号

原審裁判年月日

 昭和33年3月7日

判示事項

 一 仮登記によつて保全された不動産売買予約上の権利の譲渡と対抗要件
二 売買予約上の権利の譲渡以前になされた仮差押の効力

裁判要旨

 一 不動産売買予約上の権利を仮登記によつて保全した場合に、右予約上の権利の譲渡を予約義務者その他の第三者に対抗するためには、仮登記に権利移転の附記登記をすれば足り、債権譲渡の対抗要件を具備する心要はないと解すべきである。
二 右の場合において、仮登記後附記登記前に第三者により仮差押の登記がなされたとしても、その後右不動産につき売買予約完結の意思表示がなされ、これに基いて所有権移転の本登記がなされた以上、仮差押債権者はその仮差押をもつて所有権取得者に対抗することはできない。

参照法条

 民法556条,民法467条,不動産登記法2条,不動産登記法7条

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