裁判例結果詳細
最高裁判所判例集
- 事件番号
昭和25(さ)39
- 事件名
窃盗
- 裁判年月日
昭和26年1月23日
- 法廷名
最高裁判所第三小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
棄却
- 判例集等巻・号・頁
刑集 第5巻1号86頁
- 原審裁判所名
掛川簡易裁判所
- 原審事件番号
- 原審裁判年月日
昭和25年3月13日
- 判示事項
少年を少年でないものと認定して言渡した確定判決非常上告の適否−刑訴法第四六〇条第二項にいう「事実の取調」の意義
- 裁判要旨
非常上告は抽象的に法規適用の誤を正すことを目的とするものであつて、個々の裁判の事実認定等の誤を是正することを目的とするものではない。本件非常上告の理由とする処は要するに掛川簡易裁判所がた判決において被告人は当時満十八才未満の少年であつたに拘わら言渡しず、満十八才以上の基の誤認したという、事実認定非難を前提として手続違反を主張するものであつて、かくの如きは非常上告の理由とならないものである。(刑事訴訟法第四六〇条第二項という事実の取調とは例えば公判請求書が適式なりや否や、真正に権限ある者によつて作成されたりや否や、公判を公開したりや否や等手続きそのものについての事実をいうのであつて被告人が幾才であつたかという様な前提事実を指すものではない)
- 参照法条
刑訴法454条,刑訴法460条2項
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