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京都家庭裁判所長
本多 久美子(ほんだ くみこ)
(生年月日 昭和36年4月7日)
略歴
- 昭和60年 4月
- 司法修習生
- 昭和62年 4月
- 弁護士登録(奈良弁護士会)
- 平成19年10月
- 裁判官に任官,大阪高等裁判所判事
- 平成22年 4月
- 大阪地方裁判所判事
- 平成23年 4月
- 静岡地方裁判所判事
- 平成26年 4月
- 大阪高等裁判所判事
- 平成27年 4月
- 神戸地方裁判所判事(部総括)
- 平成30年10月
- 鳥取地方・家庭裁判所長
- 令和 2年 2月
- 京都家庭裁判所長( 2月 6日付け)
メッセージ
私が,平成19年10月,弁護士から裁判官に任官した大きな動機の一つは,家庭裁判所に携わりたいということでした。弁護士時代に,家事調停事件や人事訴訟で家族を巡る紛争に多く関わる中で,中立的な立場の裁判官として役割を果たしたいと思ったのです。
任官してから10年余り,今,家庭や家族を取り巻く環境の変化や社会の変革に伴い,家庭裁判所の役割がますます大きくなってきていること,関係機関との連携がますます重要になってきていることをひしひしと感じています。
家事調停事件の申立件数は高い水準を維持しており,内容的にも,子どもを巡る紛争など,解決に際し,より多面的な検討を要する事件も少なくありません。裁判官,書記官,調査官,調停委員といった各職種が連携して,より良い紛争解決を目指していきたいと思います。
成年後見制度利用促進の取組は,高齢化が進む社会において,まずは中核機関を中心に本人と後見人を地域で支えるネットワークの構築を目指していますが,ここでも,制度としての成年後見を運用する裁判所とそれを利用する人々を支える医療,福祉,行政との連携が求められています。
事件数が減少傾向にある少年事件においても,地元の自治体,企業,神社,大学など地域の協力を得ながら,社会奉仕活動への参加などの教育的措置,補導委託などの取組を進めているところです。
30年余りにわたって関西を中心に仕事をしてきましたが,京都で生活するのは初めてです。糺の森の南端に位置し,森と小川と屋根のある京都家裁の庁舎は,全国的にも屈指のロケーションで,豊かな自然に癒されています。
任官時の原点にかえり,家庭裁判所が国民にとって身近な「みんなの裁判所」となるよう,職員とともに,努めたいと思います。