松山地方・家庭裁判所長

松山地方・家庭裁判所

所長 飯 島 健太郎(いいじま けんたろう)
(昭和37年10月2日生)

写真:松山地方・家庭裁判所長 飯島 健太郎

略歴

 平成2年4月に浦和地方裁判所判事補として裁判官に任官し、その後、神戸地家裁、札幌地家裁小樽支部、東京地裁、大阪地裁で勤務してきました。

最近の勤務先は、次のとおりです。
平成16年4月 松江地家裁(部総括)
平成20年4月 大阪地家裁堺支部
平成23年4月 大津地家裁(部総括)
平成26年4月 大阪高裁
平成27年8月 大阪地裁(部総括)
平成31年4月 神戸地裁(部総括)
令和4年3月  松山地家裁(所長)

ご挨拶

 私は、神奈川県で生まれ育ち、裁判官になってからは、略歴のとおり、北は北海道、西は島根県までの各地で勤務し、民事、刑事、家事、少年の各事件を担当してきました。平成12年12月以降は主に刑事事件を担当し、平成21年の裁判員法施行後は、裁判長として、120件近くの裁判員裁判を、約950人の裁判員、補充裁判員の方々と一緒に行ってきました。皆さん、非常に熱心に参加し、評議では説得力のある意見を沢山述べてくださいました。感謝しております。

 私は、四国には旅行で訪れたことはあるものの、勤務は今回が初めてです。この度、松山市に赴任しましたところ、町の中心にあるお城が荘厳な雰囲気を醸し出し、その周囲を走る坊っちゃん列車などの路面電車も、ややレトロな感じがある一方、さらにその外側ある商業施設は近代的であって、良い雰囲気と生活のしやすさが両立した、素敵な町並みであると感じています。愛媛県全体についても、今後、できるだけ多く訪れてみたいと考えています。

 裁判所は、民事、刑事、家事、少年といった各分野において、社会や家庭で生じた紛争を解決する役割を担っています。社会や生活の変化に伴って、紛争の内容やその背後にある考え方等も変わってきていますが、裁判所は、事案の本質を見極め、適切かつ迅速に解決を図ることが求められています。また、適切な解決といえるためには、裁判等の中身が国民の皆様にとって、分かりやすく納得のいくものである必要がありますし、特に民事や家事の分野では、裁判手続等が国民の皆様にとって利用しやすいものである必要もあります。昨今は、新型コロナウイルス感染症の影響で、社会生活に制約が生じていますが、裁判所としては、役割を適切に果たすことができるよう、一丸となって努力、工夫をしていく必要があります。また、社会ではIT化、デジタル化が加速度的に進んでいますが、司法にもその影響は及んでおり、民事や家事の分野では既にIT機器を使った審理等の運用あるいは試行が一部始まり、他の分野も、検討が具体化してきています。これらに伴い、裁判等も大きく変わっていくでしょう。私は、所長として、これらの事柄を一層推進していくよう、尽力したいと考えています。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。