名古屋高等裁判所長官の紹介

名古屋高等裁判所長官

写真:名古屋高等裁判所長官

名古屋高等裁判所長官
白井幸夫(しらいゆきお)

略歴

 昭和59年4月に判事補に任命され,大阪,東京,広島,さいたま,名古屋,長野の各裁判所や通産省などで勤務してきました。最近の経歴は,次のとおりです。
平成16年 3月 司法研修所教官
平成18年 4月 名古屋高等裁判所事務局長
平成22年 4月 東京地方裁判所判事(部総括)
平成27年 8月 長野地方・家庭裁判所長
平成28年 7月 裁判所職員総合研修所長
平成30年10月 東京高等裁判所判事(部総括)
令和 3年 4月 名古屋高等裁判所長官

 この度,名古屋高等裁判所長官に就任いたしました。
 裁判所は,社会に生起する紛争を,法に照らして適切に解決することを使命としています。近年の社会情勢の変動には著しいものがありますが,社会情勢が変動すれば,紛争の実相が変化し,それに対応して裁判のあり方も変わっていくことになります。少子高齢化,経済活動のグローバル化,価値観の多様化などは紛争の背景となる環境の変化ですが,近時の情報通信技術の目覚ましい発達は,裁判手続にも直接的な影響を及ぼすものです。裁判所もこれを取り入れていくこと,すなわち,裁判手続のIT化を図ることは必然の流れと言ってもよいでしょう。その恩恵は利便性の向上ですが,同時に,裁判手続の適正を確保すること,また,裁判所へのアクセスが損なわれないようにすることも必要です。それとともに,ITをツールとして活用しつつ,裁判手続自体の運用の改善を図っていくことも重要です。
 折しも,新型コロナウィルス感染症の拡大が懸念される中で,裁判所としても,感染症の拡大防止の方策を十全に講じつつ,司法の機能を不必要に停滞させることのないよう運用を工夫しなければならないと考えています。
 私は,平成18年から22年まで,名古屋高等裁判所で事務局長を務めましたので,名古屋の地で勤務するのは二度目です。10年の歳月を経て,名古屋駅前の変貌ぶりに驚くとともに,以前の様子を留めている地域も多いことに懐かしさを感じたりもしています。名古屋高等裁判所管内の東海三県,北陸三県は,それぞれに変化しているのであろうと思いますが,それぞれに地理的特性や伝統に根差した特徴を持っていることに変わりはないでしょう。それを踏まえつつ,管内の裁判所が全体としてより良い司法サービスを提供することができるよう,微力を尽くすつもりでおりますので,引き続き,ご理解とご支援をいただきたく,よろしくお願いいたします。