山口地方・家庭裁判所長

山口地方・家庭裁判所長

徳岡由美子(とくおか ゆみこ)
昭和37年5月10日生

写真:山口地方・家庭裁判所長 徳岡由美子

略歴

 昭和62年 4月 大阪地裁判事補

 平成元年 4月 福岡家地裁小倉支部判事補

 平成 4年 4月 岡山地家裁判事補

 平成 7年 4月 神戸地家裁尼崎支部判事補(平成9年4月同判事)

 平成10年 4月 東京地裁判事

 平成13年 4月 大阪地裁判事

 平成17年 4月 宮崎地家裁判事部総括

 平成21年 4月 大阪地裁判事(平成22年4月同部総括)

 平成28年 1月 神戸地家裁姫路支部長

 令和 2年 4月 5日 山口地方・家庭裁判所長

メッセージ

御挨拶
 令和2年4月5日付けで山口地家裁所長に就任いたしました。長州が舞台となったNHK大河ドラマで,近年では「花燃ゆ」,随分昔では司馬遼太郎原作の「花神」等において描かれましたように,山口は明治維新の数々の立役者を輩出した舞台であり,強い憧れを抱いていました。このたび,歴史と文化の香り高い山口で仕事をさせていただく幸運に恵まれ,とても嬉しく,沸々とエネルギーが沸き起こる思いです。実際に着任してみて,山,海,川・・・と豊かな自然に恵まれた明るく伸びやかな環境で,人情も厚く,快適なスタートを切ることができました。
 山口でも,裁判所を取り巻く諸情勢を踏まえて,裁判所の紛争解決機能を全体として一層高め,良質な司法サービスを提供して,国民の皆様の信頼を確保できるよう,本庁・支部・簡裁の裁判官と職員が一丸となって,活発な意見交換をしながら取り組んで参りたいと存じます。
 具体的には,例えば,民事の分野では,現在検討が進む民事裁判手続のIT化をきっかけとして,単に利便性を高めるのみならず,事案の経緯や背景事情も踏まえた争点中心型の審理手法を一層磨き,時代にふさわしい民事裁判の在り方や将来像を模索していきたいと考えております。刑事の分野では,裁判員裁判に関しては,裁判員の視点・感覚を更に裁判の内容に反映させるために,裁判員と裁判官がそれぞれの役割を十分に果たして,真の意味で協働できるよう,引き続き工夫や改善等の努力をしていくことを目標にいたします。そして,裁判員裁判で積み重ねた経験を活かして,従来の枠組や運営方法に捉われず,柔軟な視点で刑事裁判全体の在り方も検討していく所存です。
 家裁の分野では,例えば,解決困難な家事事件や人事訴訟事件に関し,調停,審判,訴訟とも,家裁内の多様な職種が連携して知恵を出し合い,審理を充実させて,適切な解決を見出していくことを目指します。また,成年後見制度利用促進基本計画の後半に入った後見関係では,管内の実情や地方自治体の御要望,専門職団体等の御意見を踏まえながら,地方自治体や関係機関との連携を深めつつ,地域連携ネットワークの構築に向けて,司法機関としての役割を果たすことにより,利用者の皆様にメリットを感じていただける後見制度の確立に貢献したいと考えております。少年事件においては,複雑化・多様化している非行に真摯に向き合い,少年の再非行防止のために,教育的措置の更なる活用を励行しながら,適切な処遇の選択をして参りたいと存じます。
 どの分野におきましても,法の支配を実現する中立・公正な裁判所として,利用者の皆様が裁判所を利用して良かったとおっしゃっていただけるよう,一つ一つの事件に対し,常に謙虚な気持ちで一生懸命取り組んで参りますので,何卒よろしくお願い申し上げます。