トップ > 各地の裁判所 > 鹿児島地方裁判所/鹿児島家庭裁判所/鹿児島県内の簡易裁判所 > 鹿児島地方裁判所・鹿児島家庭裁判所について > 鹿児島地方・家庭裁判所長
鹿児島地方・家庭裁判所長
片山 昭人(かたやま あきひと)
生年月日 昭和36年3月8日
略歴
徳島県出身
- 昭和60年4月
- 司法修習生
- 昭和62年4月
- 横浜地方裁判所判事補
- 平成元年4月
- 福岡地方・家庭裁判所小倉支部判事補
- 平成2年4月
- 弁護士登録(第二東京)
- 平成19年10月
- 千葉地方裁判所判事
- 平成23年4月
- 熊本地方・家庭裁判所判事部総括
- 平成26年4月
- 福岡高等裁判所判事
- 平成27年4月
- 福岡地方裁判所判事部総括
- 平成31年4月
- 福岡地方・家庭裁判所判事部総括
- 令和元年5月24日
- 鹿児島地方・家庭裁判所長
メッセージ
このたび鹿児島地方・家庭裁判所長を拝命いたしました。鹿児島では,高校時代3年間を過ごしており,卒業から40年目で鹿児島勤務となり,大変光栄に存じております。
さて,刑事裁判については,裁判員制度が本年5月,施行から10年を迎え,裁判員の視点や感覚が反映され,刑事裁判はより分かりやすく,多角的で深みのあるものになっていると思われます。これも裁判員等として御参加いただいた方々の御理解と御協力によるものと存じます。この制度を更に発展させ,社会を支える基盤として根付かせていくには,今後も裁判員制度の意義や運用状況等について適切に情報発信し,皆様の関心や参加意欲を高め,不安を解消する努力を続けていくことが必要であると考えております。次に,民事裁判については,IT化の検討を契機として,民事訴訟の在り方全体を抜本的に見直し,適正迅速でより利用しやすい裁判の実現につなげて参りたいと存じます。また,簡易裁判所については,国民に身近な親しみやすい裁判所として,紛争解決機能の更なる強化に努めて参りたいと考えております。
家庭裁判所は,家庭や家族に係る紛争や少年の非行について,事案に応じた適切妥当な措置を講じ,将来を展望した解決を図るという理念に基づき,昭和24年に創設され,本年は70周年に当たります。この間,家族の在りようの多様化や社会の大きな変化によって,家庭裁判所に求められる役割も多様になっております。家事事件では,裁判所の紛争解決機能を強化し,また,成年後見制度については,市町村や関係団体等と十分な連携を図り,さらに,少年事件では再非行防止に努めるなどして,それぞれの分野で家庭裁判所の機能を一層充実させ,その役割を的確に果たして参りたいと存じております。
鹿児島には,本庁のほか,5支部(名瀬,加治木,知覧,川内,鹿屋)及び独立簡裁10庁(伊集院,種子島,屋久島,徳之島,大口,大隅,加世田,指宿,出水,甑島)があり,管轄区域は南北600キロメートルに及びます。このような管轄区域の広さや裁判所の多さから,常に「鳥の目,虫の目,魚の目」をもって裁判所の運営に当たることが肝要であると考えております。この3つの視点から,利用者の皆様のニーズを的確に把握しつつ,適正迅速な裁判を実現し,質の高い司法サービスを提供することができるよう,全力を尽くしたいと存じます。
皆様には引き続き,御理解,御協力のほど,どうぞ宜しくお願いいたします。