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庁舎及びその周辺について
1. 奈良地方・家庭・簡易裁判所
当裁判所は、多くの鹿が棲む奈良公園の入口部分の一角にあり、近隣には東大寺、興福寺や春日大社といった世界遺産として名高い一帯に位置しています。 元々、現庁舎の敷地は天禄元年(970年)に「興福寺一乗院」という当時の天皇家や摂関家の子弟が入室していた門跡寺院が建立された所です。
その後、文献からわかっているところで4回の火災にあっているようですが、その度に再建され、寛永19年(1642年)の火災後に再建された寝殿は、明治維新後、一旦奈良県庁として使われた後、裁判所庁舎となりました。その当時の庁舎は、昭和40年竣工の鉄筋コンクリート造2階建一部4階建が建設された際に、寝殿部分が唐招提寺に移築され、「御影堂」として保存されています。
平成14年4月の仮庁舎移転、旧庁舎取り壊し、埋蔵文化財発掘調査を経て、平成16年4月に庁舎新営工事に着工し、平成18年1月10日から新庁舎において執務を開始しました。
新庁舎コンセプトは、「風と緑」で、「風」を感じることができ、「緑」と調和のとれた、空間的にも、心理的にも、ゆとりを感じさせることができる庁舎とするように、景観に配慮し、歴史と文化の風を感じさせる外観や、中央アトリウム(屋内に設けた大規模な中庭状の天井の高い空間)への通りぬけに「風」のイメージを、また、前庭の緑地に「緑」のイメージを表現しています。
2. 奈良地方・家庭裁判所葛城支部、葛城簡易裁判所
現在の庁舎は、昭和47年竣工の鉄筋コンクリート造3階建一部4階建です。
葛城支部所在地の近隣を流れる高田川の堤は、春ともなれば樹齢50年の千本桜が満開となり、毎年盛大に多彩な催し物が繰り広げられています。また、中将姫とボタンで有名な当麻寺も近くにあります。
3. 奈良地方・家庭裁判所五條支部、五條簡易裁判所
現庁舎は、昭和47年竣工の鉄筋コンクリート造3階建一部4階建です。敷地は幕末にかの天誅組に焼き討ちにあった代官所跡の一部で、土塀を巡らせた様は往時の姿が偲ばれます。近隣には、天平期の極彩色の仏画が内壁に残る八角堂(国宝)や日本三名鐘の梵鐘(国宝)を有する藤原氏南家の菩提寺であった榮山寺があります。
4. 宇陀簡易裁判所
現庁舎は、昭和44年竣工の鉄筋コンクリート造2階建です。宇陀市大宇陀区はかぎろいの里として有名です。
ひむがしの野にかぎろひの立つみえて
かえりみすれば月かたぶきぬ
万葉集にあるこの歌は、柿本人麻呂が阿騎野(現在の宇陀市大宇陀区周辺)狩りをした際、雄大な夜明けの情景を詠んだものです。
5. 吉野簡易裁判所・奈良家庭裁判所吉野出張所
現庁舎は、平成2年竣工の鉄筋コンクリート造2階建です。
吉野といえば一般に桜の吉野山が想起されます。役者(修験道の開祖)が感得した蔵王権現の像を桜の木に刻んで祭ったことから、桜を神木として切ることを禁じ増殖されてきたもので、春、麓から山頂に向かって順に(下千本・中千本・上千本・奥千本と呼ばれる)、淡いピンクの花が咲きのぼります。桜以外にも新緑、紅葉、雪化粧と四季ごとに装いを変え、見るものを魅了します。
裁判所名 | 裁判官 | 一般職 | 計 |
---|---|---|---|
奈良地方・家庭裁判所本庁(奈良簡易裁判所、検察審査会を含む。) | 16 | 126 | 142 |
上記を除く管内支部等 | 8 | 63 | 71 |
令和7年4月現在