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争点整理案とは,争点整理によって明らかとなった事案の問題点(争点)と,それに対する原告,被告双方の主張をまとめた書面のことです。
期日における議論を重ね,ある程度争点整理が進行した段階で,裁判所が争点整理案を作成し,これを各当事者に示すことにより,裁判所と各当事者との間で,争点に対する理解を共有化することができます。
さらに,裁判所の作成した争点整理案を,いわば「たたき台」にして,原告,被告双方がそれぞれ意見を述べるなどして協議を重ね,争点整理案を完成させていきます。
争点整理案を積極的に利用することによって,裁判所,原告,被告それぞれが,争点について共通の理解を持つことができ,証拠調べ(後記3)の際,争点に絞った的確な尋問が可能となるなど,充実した審理が可能になります。また,専門委員の関与や鑑定を実施する際,専門委員や鑑定人に事案の概要を把握してもらうため,診療経過一覧表と併せて大変有益な資料となります。