平成29年度 夏休み特別企画「そこが知りたい!少年審判」実施報告

はじめに

 宇都宮家庭裁判所では,「そこが知りたい!少年審判」と題して,少年審判等家庭裁判所の手続をテーマとした広報行事を平成29年8月17日(木)に実施しました。
 夏休み期間ということもあり,中高生やご家族連れの方を中心に定員を超えるたくさんのご応募をいただき,当日は,46名の方々にお集まりいただきました。

模擬少年審判

 はじめに,成人の刑事裁判と比較しつつ,少年審判の手続の流れを簡単に説明しました。その後,15歳の少年が万引きをして逮捕されたという架空の事件を題材にした模擬少年審判を行いました。
 裁判官役,家裁調査官役,書記官役は,実際の裁判官,家裁調査官,書記官が演じるなど,リアリティのある少年審判劇を目指しました。
 実際の少年審判は非公開で行われており,その内容はあまり知られておりません。そこで,参加した方々に模擬少年審判をご覧いただきながら,随所でパワーポイントを用いた分かりやすい解説を交えて進行しました。
 参加した方々は,メモをとるなどしながら真剣に聞き入っておられました。

質疑応答

 模擬審判終了後,参加した方々のご質問にお答えしました。「少年は審判において,職員などから言われたことを話しているのか,それとも自分の言葉で話しているのか。」,「複数の少年が関わって事件が起こった場合,少年によって証言が食い違うときにはどうするのか。」,「少年が再び事件を起こして家裁に送致された場合,前回と違う家裁調査官が担当するのか。」など,少年審判への関心の高さがうかがえる様々な質問がされました。

庁舎見学

 最後に,普段は公開されていない児童室と少年審判廷を見学していただきました。
 裁判官,書記官が法廷で実際に着用している法服もご用意し,裁判官などになった気分で記念撮影していただく時間も設けました。

参加者アンケートから

 参加した方々からは,「模擬審判が具体的で分かりやすかった。」,「普段は見られない少年審判の実際の感じが体験できた。」,「説明も資料も分かりやすかった。」,「見学をすることで裁判所を知ることができ,参考になった。」,「刑事裁判と少年審判の違いを学べた。」,「質問コーナーで裁判官の答えが分かり易かった。」等の感想をいただきました。

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最後に

 今回の夏休み特別企画に,大勢の皆様にご参加いただき,誠にありがとうございました。また,せっかくお申込みいただいたにも関わらず,会場の都合からお断りさせていただいた方々には大変心苦しく思っています。
 宇都宮家庭裁判所では,裁判所についてより一層のご理解をいただき,裁判所をより身近に感じていただけるよう,これからも広報行事を開催いたしますので,たくさんの方々のご参加を心よりお待ちしております。