さいたんと学ぶ!知財高裁Q&A

さいたんと学ぶ!知財高裁Q and A

【さいたんと学ぶ!知財高裁Q&A】


裁判所ナビゲーターのさいたんだよ!

知財高裁ってどんなところか知ってるかな?今回は裁判官と裁判所調査官にいろいろ質問してみたよ!

右手をあげているさいたんの画像

知的財産高等裁判所判事の写真
知的財産高等裁判所 判事
平成10年に裁判官に任官し、令和7年から知財高裁で勤務しています。
趣味は、各地を旅行しながら百名城をはじめとするお城やその土地の郷土博物館を見て回ることです。思わぬ発見があったりしてとても楽しいです。
知的財産高等裁判所 裁判所調査官
平成9年に特許庁に入庁し、令和5年から知財高裁で裁判所調査官として勤務しています。担当は主に化学分野です。
趣味は読書とスキーですが、季節ごとのイベントも好きで桜前線を追いかけたり花火の競技大会を見に行ったりしたこともあります。
知的財産高等裁判所裁判所調査官の写真

 ※ 所属等の情報は、令和8年2月時点のものです。

知財高裁全般・国際交流

知的財産高等裁判所があるのはなぜですか?
 知的財産に関する民事裁判には法律とは別の専門的知識が必要になるので、知的財産権に関する裁判に精通した裁判官や裁判所調査官が集まり、速やかに適正な判断を行うために知財高裁が設置されています。 
にっこり微笑むさいたんの画像 < 知的財産権の裁判に詳しい人たちがいるのは頼もしいね!
知的財産権を専門にしている裁判所は知財高裁だけですか?
 知的財産権に関する裁判のみを専門とする裁判所は知財高裁だけです。一方で、東京地方裁判所、大阪地方裁判所、そして大阪高等裁判所においても知的財産権に関する裁判を特定の部署に集約して扱っており、専門性の高い審理を行う体制は充実しています。
知財高裁と他の高等裁判所の違いは何ですか?
 他の高等裁判所は一般的な民事裁判や刑事裁判を取り扱っていますが、知財高裁は知的財産に関する民事裁判のみを担当しています。特に、「審決取消訴訟」という特許庁の判断が正しいかを争う裁判は知財高裁でのみ取り扱っています。
口を開けて微笑むさいたんの画像 < 知的財産権の審査を行う特許庁との関わりがあるのが特徴だね
知財高裁では知的財産に関する刑事裁判も担当していますか?
 知財高裁は知的財産に関する民事裁判を専門的に行う裁判所であるため、刑事裁判は担当していません。他人の特許の無断使用や著作物の無断複製などにより刑事責任を問われる場合、その裁判は各地の地方裁判所や高等裁判所で行われます。
海外にも知財高裁のような知的財産権を専門に取り扱う裁判所はありますか?
 例えば、アメリカには、CAFC(連邦巡回区控訴裁判所)という合衆国全域の特許に関する裁判を行う裁判所があります。また、EU(欧州連合)には、加盟国の特許に関する裁判を統一的に取り扱うUPC(欧州統一特許裁判所)がフランスやドイツなどに設置されています。
眉を上げて凛としているさいたんの画像 < 世界各国で知的財産権を保護する体制が整えられているんだね
知財高裁の職員が海外に行くことはありますか?
 知的財産に関する国際会議やシンポジウムに出席するため、裁判官がアメリカ、韓国、スイスなどに行くことがあります。海外の裁判官や知的財産の専門家との交流は良い刺激になると聞いています。
海外から知財高裁を訪問する人はいますか?
 日本の知的財産に関する民事裁判の制度を学んだり、知財高裁の裁判官と意見交換をしたりするため、毎年多くの人が知財高裁を訪れています。アメリカや韓国のほか、ベトナム、インドネシアなど様々な国の裁判官や専門家を迎えて交流を深めています。
目を閉じて笑っているさいたんの画像 < 国内だけでなく海外からも知財高裁の存在が注目されているね
知財高裁で働く人は英語を話せるのでしょうか?
 全員が英語を話せるわけではありませんが、知財高裁は国際交流が活発なので、英語を話せる職員の数は他の裁判所よりも多い印象です。中には、英語以外の言語も話せる職員がいたり…?
JSIP(ジェーシップ)とは何ですか?
 Judicial Symposium on Intellectual Property(国際知財司法シンポジウム)の頭文字で、関係機関との共催により毎年開催しており、海外の裁判官などを招いて模擬裁判やパネルディスカッションを行っています。詳しく知りたい方は、JSIPをご覧ください。 
口を大きく開けて驚いているさいたんの画像 < 日本でこんなイベントが開催されているなんて知らなかった!
裁判官とさいたんのイラストが会話している写真 裁判所調査官とさいたんのイラストが会話している写真

裁判所で働く人

知財高裁ではどのような人が裁判に関わっていますか?
 知財高裁の裁判には、裁判官や裁判所書記官に加え、技術面から裁判官をサポートする裁判所調査官が関わっています。また、必要に応じて、専門分野の豊富な知見を持つ専門委員がアドバイザーとして関与する場合もあります。
口を開けて微笑むさいたんの画像 < 技術分野の専門家と協力して裁判を行っているのが特徴だよ
知財高裁の裁判官はどのような仕事をしていますか?
 知財高裁には高度な専門的知識が必要になる裁判もありますが、基本的な仕事内容は他の民事裁判を担当する裁判官と同じです。当事者の主張が書かれた書類を読んだり、提出された証拠を見たりしながら、どちらの言い分が認められるかを法律に基づいて判断します。
にっこり微笑むさいたんの画像 < 専門性の高い裁判をしていても裁判官としての役割は同じなんだね
裁判官は高度な専門的知識が必要になる裁判をどのように審理していますか?
 特許権に関する裁判などの高度な専門的知識が必要になる裁判では、技術分野の専門家である裁判所調査官や専門委員と連携し、発明や技術の内容を正確に把握することで、充実した審理を行っています。
知財高裁の裁判官には理系出身の人もいますか?
 ほとんどが法律の分野を専門に学んだ人でいわゆる文系出身ですが、中には理系の大学や大学院を卒業した後に法律を学び、裁判官になった人もいます。
知財高裁の裁判所調査官はどのような仕事をしていますか?
 主に特許権に関する裁判において、発明の内容や争点となっている技術について調査を行い、その結果を裁判官に報告します。この調査報告を通じて、技術的な側面から裁判官が適正な判断を行えるようサポートしています。
眉を上げて凛としているさいたんの画像 < 調査官は知財高裁にとって欠かせない存在だよ
知財高裁の裁判所調査官になるのはどういった人ですか?
 調査官の大半は、特許庁において豊富な特許審査・審判の経験を積んだ職員から選任されていますが、中には弁理士(知的財産に関する手続の専門家)出身の人もいます。知財高裁では現在11人の調査官が働いています。
裁判所調査官の専門分野は何ですか?
 機械(例:自動車のエンジン、産業用ロボットのアーム構造)、化学(例:医薬品の有効成分、新素材の製造方法)、電気(例:スマートフォンの通信技術、アプリの検索システム)の技術分野をそれぞれ専門としています。
目を閉じて笑っているさいたんの画像 < 幅広い分野に対応できる体制が整っていて心強いね
知財高裁の専門委員はどのような仕事をしていますか?
 主に、裁判の当事者が発明の内容や技術的事項をプレゼンする「技術説明会」に参加し、専門家の視点から公平、中立な立場で質問や技術説明の補足を行います。これにより、裁判官の技術や発明への理解が深まり、専門性の高い審理が実現しています。詳しく知りたい方は、専門委員制度紹介をご覧ください。
知財高裁の専門委員になるのはどういった人ですか?
 最先端の科学技術を研究している大学教授や公的機関・民間の研究者のほか、弁理士など知的財産の専門家から任命されています。現在、知的財産分野の専門委員は200人を超えており、事案に応じてその分野に精通した専門家が対応できる体制を整えています。
左目をウインクしているさいたんの画像 < 各分野の第一人者が集まっているからどんな案件でも安心だね
裁判所調査官と専門委員の違いは何ですか?
 裁判所調査官は裁判所の常勤職員であり、原則として全ての特許権に関する裁判に関与します。これに対し、専門委員は大学教授や研究者などを本業としており、裁判官がその専門的知見が必要だと判断した裁判にのみ参加します。

知財高裁のこと、前より詳しくなったかな?少しでも裁判所を身近に感じてもらえたら嬉しいなぁ

最後まで見てくれてありがとう!

右手をあげてサムズアップしているさいたんの画像

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