東京地方裁判所の紹介

1. 沿革について

 東京地方裁判所は、東京都を管轄区域とする地方裁判所です。その歴史は古く前身は1871年に設置された東京裁判所に遡ることができ、150年以上の歴史をもっています。現在の東京地方裁判所は、1947年に施行された「裁判所法」によって設置されたものです。また、同時に支部が一つ八王子市に八王子支部として設置されましたが、2009年に立川市に移転し、立川支部として新たに開庁しました。

 現在の東京地方裁判所は、1983年に竣工した千代田区霞が関にある「東京高等・地方・簡易裁判所合同庁舎」内に設置されています。

 また、2002年に、目黒区目黒本町に「東京地方裁判所民事執行センター」が、2022年に、目黒区中目黒に「知的財産高等裁判所・東京地方裁判所中目黒庁舎(通称:ビジネス・コート)」がそれぞれ開設されました。

 東京地方裁判所は、首都を管轄する裁判所として、毎年多数の事件が提起されており、年間の事件受理数、裁判官数及び法廷数等は全国一で、日本における最大級の裁判所です。

庁舎の規模

東京高等・地方・簡易裁判所合同庁舎
  • 建物の高さ 92m
  • 敷地面積 19,288㎡
  • 建物面積 9,350㎡
  • 延床面積 140,363㎡
  • 地上19階、地下3階 鉄骨鉄筋コンクリート構造
東京地方裁判所民事執行センター
  • 建物の高さ 17m
  • 敷地面積 2,856㎡
  • 建物面積 1,258㎡
  • 延床面積 5,947㎡
  • 地上4階、地下1階 鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート構造
知的財産高等裁判所・東京地方裁判所中目黒庁舎

建物の高さ 23m

敷地面積 8,257㎡

建物面積 2,965㎡

延床面積 16,205㎡

地上5階、地下1階 鉄骨鉄筋コンクリート造一部木造構造

東京地方・家庭裁判所立川支部
  • 建物の高さ 38m
  • 敷地面積 15,022㎡
  • 建物面積 3,234㎡
  • 延床面積 26,970㎡
  • 地上8階、地下1階 鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート構造

2. 組織について

 東京地方裁判所の組織は、裁判部及び事務局で成り立っています。

裁判部

 裁判部は、支部を含め55の民事部と、23の刑事部(令和6年4月1日現在)から構成されており、各部には3人以上の裁判官が配置されています。通常の事件については、単独の裁判官によって処理されていますが、複雑な民事事件や重大な犯罪に係わる刑事事件については、3人の裁判官からなる合議体によって処理されています。各部には、裁判官の他に裁判所書記官、裁判所速記官、裁判所事務官が配置されています。

事務局

 事務局は、東京地方裁判所の司法行政事務を担当しており、総務課、警務課、人事課、経理課、出納第一課、出納第二課、出納第三課(東京地方裁判所民事執行センター内)、用度課、事務課(東京地方裁判所中目黒庁舎内)の9つの課及び立川支部設置の庶務第一課、庶務第二課の2つの課から構成されています。

3. 職員数について

東京地方裁判所管内(令和5年4月現在)

東京地方裁判所の職員数
裁判所名裁判官一般職
本庁(東京簡易裁判所、東京第一検察審査会から東京第六検察審査会を含む。)509人1,643人2,152人
立川支部・東京を除く管内簡易裁判所等(東京家裁立川支部を含む。)54人370人424人

※地方裁判所や家庭裁判所の基礎的な情報は、裁判所ウェブサイトの裁判所の組織をご覧ください