トップ > 各地の裁判所 > 東京地方裁判所/東京簡裁以外の都内簡易裁判所 > 東京地方裁判所について > 管内の裁判所の所在地 > 東京地方裁判所中目黒庁舎(ビジネス・コート) > 2025.5.13 韓国におけるWIPOマスタークラスへの参加
令和7年5月13日から同月16日までの間、韓国において第5回WIPOマスタークラスが開催され、東京地裁民事40部(知財部)の中島基至部総括判事が教員として参加しました。
WIPOマスタークラスは、WIPO知財担当裁判官フォーラム(知財担当裁判官のネットワークを確立するためのプラットフォーム)と同時期に設けられた取組ですが、WIPOマスタークラスは、その名のとおり、世界各国から経験豊富な知財担当裁判官が参加し、世界共通の最新問題を比較的少人数で集中的に議論するクラスです。今年は韓国で開催され、知財担当裁判官27名(ドイツ、フランス、スペイン、アイルランド、スウェーデン、ポーランド、トルコ、ヨルダン、イスラエル、南アフリカ、シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン、カナダ、ブラジル、コロンビア、韓国)とその教員8名(日本、中国、韓国、イギリス、フランス)が参加しました。
今年のWIPOマスタークラスでは、AIと知的財産、証拠収集、バイオ特許、ケースマネジメント、営業秘密がテーマとされ、中島基至部総括判事は、欧州統一特許裁判所のFlorence BUTIN所長と一緒に、AIと特許のクラス(セッション2)と、ケースマネジメントのクラス(セッション7)の教員を担当したほか、証拠収集のクラスのパネリスト(セッション3)、AIと著作権(セッション1)及びバイオ特許(セッション5)の各少人数クラスの教員を担当しました。
今年のWIPOマスタークラスでも、教員が作成した最新問題につき、世界各国から集まった知財担当裁判官でいわば大合議体を構成し、密度の濃い活発な合議が行われ、参加者全員でその成果が共有されました。
(会議の様子)